episode11〜子供なのはどっち？〜 ページ13
私はアヤトくんに怒られた意味がわからなかった。
(だって、アヤトくんの好物作ったんだから、私の好物作ってもいいでしょ？作っていいって許しも出たし)
ア「とにかく、それ持って出てけっ！」
(はあっ？！)
私はアヤトくんのもの言いにカチンときた。
(何それ、家に来いって言ったのそっちでしょ！)
私は言い返した。
私「アヤトくん、さっき作っていいって言ったじゃん！それに家に来いって言ったのもアヤトくんだし」
アヤトくんも言い返した。
ア「ったく、ものわかりの悪ぃ女だな。出てけったら出てけ！オレはピーマンが苦手なんだからな！」
(ええっ！アヤトくんてピーマン苦手だったの？！)
私は唖然としてアヤトくんを見つめた。
アヤトくんはミスったといった感じでいたけれど、やがて言い訳するように呟いた。
ア「ピーマン嫌いで悪ぃかよ…」
私はくすっと笑った。
私「アヤトくん、たこ焼きが好きでピーマンが苦手って、まるっきり子供じゃん」
アヤトくんは真っ赤になって言い返した。
ア「うっせー！オマエこそピーマンが好きでたこ焼き苦手って、オレより子供じゃねーか」
私は思わず吹き出し、声をあげて笑ってしまった。
(だって、アヤトくんと私の好物と苦手な食べ物が逆って、これ以上面白いことはないよ！)
笑っていると、アヤトくんもつられて笑いだした。
二人でしばらく笑っていて、やがてアヤトくんが呟いた。
ア「どっちにしろ、これどうにかしねぇとな」
笑いおさめた私とアヤトくんは、たこ焼きとピーマンの肉詰めを見て黙りこんでいた。
やがてアヤトくんはパチンと指を鳴らした。
ア「よし、いいこと思いついたぜ！自分の苦手なヤツに自分の好きなヤツをトッピングする」
私「なるほど！」
私はアヤトくんの考えに同意した。
(それなら味がわからなくなるから食べられるし、苦手も克服できて一石二鳥！)
私はキッチンに足を向けた。
私「じゃ私、ピーマン取ってくるね！」
歩きだしたその時、アヤトくんは私の手首を掴んだ。
ア「おい、待てよ。何事も主人のオレが先だろーが」
私は思い出した。
(アヤトくんは…ヴァンパイアだっ！て、ことは…)
私は震える声で言った。
私「もしかして…アヤトくんがトッピングするのって、私の血？」
ア「ククッ、わかってんじゃねーか」
アヤトくんは笑うと、私の指を口に突っ込んでかぷっと噛んだ。
私「んんっ！///」
私は思わず反応した。
episode12〜血糊の夜〜→←episode10〜好物と好物〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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