【ツイステ】(本当は)好きです、ジェイド先輩。 (ページ24)

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＊ep.63＊ side_Jade ページ24

鮫はこちらに向かって口を開ける。僕は、一瞬怯みはするものの、攻撃魔法を使う。

ジェイド「...デカイうえに意外と遅いんですね！(※一部例外あり)」

離れた所で、グリム君がAさんに呼びかける。気絶している、といった感じでしょうか

グリム「オイ、起きるんだゾ！ジェイドが助けに来てくれた！」

『.....』

おっと、余所見をしてはいけませんね。今は追い払うことに集中しなくては！

鮫がこちらの様子を窺う。すると次は尾ビレを別の岩に叩きつける。一瞬で粉々になる位だ、喰らったら一溜りもないでしょう。

直後、もう一度僕に向かってくる。タイミングを見計らって避ける...が、上手く避けきれず、頬と腕を切ってしまう。

痛みますが大したことはないです。そろそろ暗くなる頃でしょうし、追い払いましょう。

ジェイド「これでも喰らえ！」

渾身の一撃を放つと、運良く当たった。鮫は飽きたのか、懲りたのかは分からないが遠くへ行った。

...戻ってくる前に逃げなくては。

グリム「ふな...悪かったんだゾ...オレ様を探しにきてくれたばかりに...」

ジェイド「無事で良かったです。さ、早く学園へ戻りましょう！」

グリム君には後で叱るとして...。

そのままの姿でAさんとグリム君を抱えて、鏡から入った場所へと泳ぎ、飛び込む。

ーーーー

【鏡の間】

クロウリー「おかえりなさい！その魚人の姿で大変でしたね。どうやらお疲れのようですね。しかも貴方も怪我をしていますし...

理由は訊きませんが、この程度ならば回復魔法でも問題ない筈。では、いきますよ」

学園長が呪文を呟いたあと、一瞬で傷が消えると同時に、薬を飲んで人間の姿になる。

グリム「すげー...何でも使えるんだな」

クロウリー「何でも、とは限りませんがあらゆる魔法は使えますよ」

ジェイド「ありがとうございます。彼女をオンボロ寮へ運んでも？」

クロウリー「ええ。」

ジェイド「では、失礼します。おやすみなさい」

僕は鏡の間を後にして、オンボロ寮へ歩いていく。

それに、ゴースト達も心配していました
ゆっくりベッドへ寝かせる。彼女が起きる時まで傍にいましょう。

アズールとフロイドには連絡しておきましょう。

ジェイド「...好きですよ、Aさん。」

そう呟き、髪の毛をそっと撫でた。