【名探偵コナン×魔法科】その日、満月は綺麗だった。〜第二夜〜

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「…………うーむ」
朝。
私は可愛いトートバグを右手に持ちながら本屋で本を吟味していた。

『背筋が震える！ホラースポット』
『寺や神社をめぐりて 〜実在する神を祭りし由緒ある神社』
『魑魅魍魎大全』
『パワースポット集』

ーーーそう。
私が魔法エネルギー漏れ出す穴があると考えた場所。


(ずばり、ホラーあんどパワースポットだろ！)


式者がいない魔法的エネルギーが漏れてくると、自然にエネルギーが形を成して情報体になる。

それが、パラサイトの仕組みだろうと私は考えている。

情報体がどんな力を持つのかは知らないが、魔法師ではない人には死人不可能なため、勝手に物が動いたり音が聞こえたりすることはあるはずだ。

トートバッグの中身は、あの超美人お姉さんがおまけとして朝ごはんを振舞ってもらった時に今日の

ご飯にと昼夜用のおにぎり二つが入っている。

もちろん、こんな豪華な食事を１日で食べる訳にはいかない。

もちろん食事は１日おにぎり一つ。食事費削減の為だ、空腹ぐらい我慢しろ。

うーむ、と頭を捻る。
スカートがひらりと舞った。

このスカートも、あの超美人お姉さんが洗ってくれた。まじでメルアド交換したいんですがそれは。

携帯に充電は古いアダプタじゃ無理だから、コンセントから直接魔法で電気を引き出して充電した。
おかげで充電はばっちしだ。

といってもこいつができるのは懐中電灯と時計だけだけどね。


残りの財産は四千円。


私がこの四千円を握りしめあらゆるオカルト本を集めた。

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