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始まりの風(1) ページ2

影たちVSサスケ後、辺りから開始します。

ーーーー
ダンゾウが消えたあとのこと。
五影たちは各々が知る尾獣について話していた。

破天荒で扱いづらい人間しか残っていないことに苦笑をこぼす影たちだったが、ふと雷影はある少女のことを思い出した。
かつて弟、ビーに預けられた火影の娘。彼女もまた九尾の欠片を宿していた。
そして記憶が正しければーー弟をさらった暁に所属している、ということも。
言うべきか、言わざるべきか……と雷影の眉間に深くしわが寄る中、そういえば、と声を上げたのは土影だった。

「そういえば九尾の人柱力であるうずまきナルトは四代目の息子じゃったな?なら姉がいるはずじゃろう。唯一の肉親であれば、いくら破天荒とて扱いは理解しているはず」

「……姉?オレが聞いた話、うずまきナルトは天涯孤独のはずだが」

「なんじゃと?まことか、砂の若いの」

砂影たちは顔を見合わせ、頷く。
そういえば土影も影として勤めて長い。
あの娘の存在が秘される前に四代目火影から話を聞いていても不思議ではない。
このタイミングで思い出すな、と苦虫をかみ潰したような心地になる。

「はて、水影……も知らんか。雷影は知っておるか?四代目火影から紹介されたことが確かあったと思うのだが……名前はなんだったかのう」

知っている。何せ四代目火影が亡くなった後、その娘を預かったのは弟の八尾の人柱力であるビー。
だがしかし、彼女のことはくれぐれも黙っていてほしいと今は亡き三忍の一人、自来也より頼まれている。
どう告げるべきか、と頭を悩ませる。

「四代目の姓は確か……」

波風まで思い出してしまえば一度暁に囚われた砂影のことだ。間違いなく思い出すだろう。
人柱力の姉が尾獣を狙う組織にいるなど、考えただけで最悪の状況だ。しかも娘自身も欠片とはいえ九尾を持っている。
昔から何を考えているのかわからない少女だったが、相変わらず何を考えているのやら。
頭痛の種はビーだけで十分であるというのに、まったく。

何にせよ黙っていてもどうにもならない。
おそらく放っておいても土影は思い出すだろう。
ならばこちらから名前だけでも出すべきか。
下手に庇っていると思われても困る。
行方が分からないのは同じなのだから。

「四代目火影の姓は波風……」

「えぇ、波風よ」

はて、女の声がした。
水影の声とも、砂影の姉とも違う。
そして砂影たちの顔が強ばるのを見て、嫌な予感が走る。
そしてそれは的中した。

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ミホ(プロフ) - もう更新されないんでしょうか?続きめっっっちゃ気になるんですが… (2月17日 4時) (レス) @page32 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
エト - 更新…もうないですか、ね? (1月3日 23時) (レス) @page32 id: 53a5d8cca3 (このIDを非表示/違反報告)
チエ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!頑張ってください (9月22日 20時) (レス) @page32 id: 0340e8ceef (このIDを非表示/違反報告)
エト - 更新いつまでも待ってます (7月2日 1時) (レス) @page32 id: 9ac7eba60a (このIDを非表示/違反報告)
紗菜 - 更新、楽しみに待ってます。無事完結したら、BORUTOに続いて欲しいです。 (2022年12月11日 17時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノアまる | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年5月17日 0時

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