第5章 目が覚めると・・・ ページ6
「・・・ここ・・・ どこだ・・・?」
弥華はゆっくりと体を起こした。
周りを観察してみると、まったく知らない木造の家だった。
「・・・?」
弥華には全く見覚えの無い家だった。
パサリと、音がして誰かが入ってきた。
顔になんとなく見覚えはあるのだが誰だかは全くわからない。
少年がこちらに気づいて話しかけてきた。
「・・・あ、気がついた? 大丈夫? 3日は寝てたよ?」
そこで、やっと彼を思い出した。
「あ・・・あのときの・・・鳥獣人・・・?」
「そうそう・・・もう大丈夫そうだね。この前はゴメンよ・・・
あんなところにあんな時間に人が居るとは思わなくて・・・」
そうだ、あの後意識を失って・・・
「あの時気を失ったのは、きっと僕の羽のせいだね・・・鳥獣人の羽には毒があるんだ。
それが君を避けたときに飛んで君に刺さってしまったようだ・・・」
そういえば、あの時羽がたくさん飛んでたっけ・・・
そう思って足を見ると丁寧に包帯が巻かれていた。
「さて、薬を塗りなおして、包帯を替えるからおとなしくしててね。」
そういって彼は包帯をはずしていった――。
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作者名:雪桜 | 作成日時:2013年5月5日 23時