【文スト】起きた瞬間キノコ踏んずけ、波乱展開の家族になった事について議論しよう。

太宰と芥川 ページ49

樋口さんは自分で立った。

樋「貴方の手なんて、借りたくありません」
『ぐっ…真っ直ぐ言われたァ』

私はガーン…と床に座った。
太宰は「アハハ…」と苦笑いの声が聞こえた。

そして、太宰が手を伸ばしてくれた。
私は受け取り、立った。


樋「何故先輩はあの女を！」
芥「……昔からだ。ずっと好きだからだ」

樋口が龍之介にそう訴えかけると龍之介は決まっているように言った。
樋口は信じられなかった。


『あー、彼処はお似合いカップルだねぇ』

私は2人を見ながらそう言った。
龍之介と樋口は同時にこちらを見た。

樋「え？」
芥「は？」

すると後ろから温かみが来た。
そして上から声が聞こえた。

太「そうだねぇ。芥川君は彼女にお似合いだね」
芥「ち、違う。樋口は…」


『いやいや、お似合い！お似合い！』

前世でもずっと思っていた。
お似合いすぎる。今回見て改めて思った。


芥川は複雑だった。
好きな人が何時もいる樋口とお似合いと言うからだ。


樋「そ、そ、そ！？」
樋口は照れて壊れた。


太「うふふふ」
『んー、仲良いね、あの2人』

芥「違う！僕(やつがれ)が好きなのは…」
樋「ｯ…先輩とお似合い…」


Aは純粋にそう言っていた。
樋口も純粋に喜んでいた。

太宰は芥川にAを取らせまいと、言っているのだ。
芥川はAに誤解を解こうとしている。


太「芥川君にお似合いカップルがいるのだから、もういいんじゃない？」
※Aは狙わなくたっていいよね

芥「樋口はそんな関係ではない。」
※樋口は助手だ。関係ない。


Aは2人が言い合っているのをスルーした。
そして、奥にいる3人に話しかけた。


『あの…』
敦「ｯ……」

主人公の敦に話しかけた。
でも離れてしまった。

『……』
(仲良くしたい)

そんな言葉は出ない。
でも、未来になると結局そうなる。


敦「……」
『……』

黙って敦を見ていると、敦は少し口を開いた。

敦「…あの、なんですか？」
『！』

敦の目には不信感という言葉が似合う。
私は落ち着いて話した。


『私はAって言います。所属はポートマフィア。自己紹介だけしておきます。』

私はそう言った。
敦は(それがなに？)みたいな顔で行っていたがペコッと敦に頭を下げた。

そして聞いていただろうと思い谷崎兄妹にも頭を下げて芥川の所に戻って行った。

敦「何者？」
谷「分からない」

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