46.それぞれの想い ページ47
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『サスケ……』
「おーおーハデにやられてェ……がっかりだよ……再不斬」
突然聞こえてきた声に振り向けば、ガトーとその手下たちがぞろぞろといた。
ガトーたちは再不斬を殺しにきたという。
全て騙していたと。
「今のお前ならすぐぶち殺せるぜェ!!」
チッ調子に乗りやがって。
「カカシ…すまないな…闘いはここまでだ。オレにタズナを狙う理由がなくなった以上お前と闘う理由もなくなったわけだ」
そういって、カカシ先生と再不斬との闘いは終わり、標的はガトーにうつされた。
「そういえば…こいつにはカリがあった。私の腕を折れるまで握ってくれたねェ…」
ガトーは既に死んでいる白を蹴っている。
ゾワッ…
『てめぇ…今度は足まで使えなくなりてぇのか…?今すぐこのきたねぇ足のけねぇと、殺すぞ』
「…!?お前、どこから!?」
『お前の質問に答えてんじゃねぇんだよ。さっさとのけろ』
そういうとガトーは顔を青くして私から飛び退いた。
といっても私が足を掴んでいたのだから、まともに動くこともできずそこら辺に転がった。
他の連中は襲ってはこなかった。
「A……。……っ…、お前も何とか言えよ…仲間だったんだろ…!あんなことされて何とも思わねェのかよォ!!お前ってばずっと一緒だったんだろ!!」
ナルトくんは再不斬に向かって叫ぶ。
そんなナルトくんに再不斬は、未練はないという。
「あいつはお前の為に命を捨てたんだぞ!!!自分の夢も見れねーで…道具として死ぬなんて…そんなの…つらすぎるってばよォ…」
再不斬もそれをわかってるからこそ…。
「小僧…それ以上は…何も言うな…」
『…』
「忍びも人間だ…感情のない道具にはなれないのかもな…オレの負けだ…クナイを貸せ!」
再不斬は一人で敵の前に飛び出した。
敵は大口叩いてるけれど、一人の忍び相手にそんな大勢でたくさんの武器がないと勝てないくせに偉そうなこというな。
『…っ』
やっぱりこれが運命…なのかな…。
再不斬は敵によって深手を負った。
白…再不斬…。
あなたたちが死ぬ意味が何処にあるのかな…。
二人とも大切な人を守るために闘っていただけなのに。
私は誰も守ることができないのかな…。
変えることは、許されないのかな…。
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時