45.忍びの世界 ページ46
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｢見事だ…白｣
…っ…くそ！！！！
白はもう…！！
再不斬は白ごとカカシ先生を斬るつもりでいるらしい。
カカシ先生に飛びかかろうとしている。
もし、この後の展開を知らなかったら…。
私はどうしただろう。
私は…再不斬を…殺しただろう。
｢まったくオレはよくよくいい拾いものをしたもんだ。最後の最後でこんな好機を与えてくれるとは!!｣
カカシ先生は白を抱え、再不斬から距離をとる。
｢クク…白が死んで動けたか｣
｢ナルト…お前はそこで見てるんだ。…こいつはオレの戦いだ！！｣
私ももう手はだせない。
サクラのところへ行くことにした。
｢ナルト！！！Aー！！無事だったのねー！！｣
『サクラ…』
サスケは死んではいない。
いや…でも…私がこの世界にきたせいで…サスケが死んでしまっていたら…。
人を助けるなんていっておいて、もしかしたら他の人が死ぬかもしれないのに…。
｢あれ？サスケくんは？ナルト！！サスケ君はどこなのォ！！！｣
ナルトくんはさっきの状況を思い出し顔を逸らす。
｢A…！！｣
『…』
｢……ワシも一緒に行こう。そうすれば先生の言いつけを破ったことにはならんじゃろ｣
サクラはタズナさんの手を引き、サスケの元へと向かった。
私もその後をついていった。
サスケの体には至る所に千本が刺さっていた。
触れてみれば冷たい。
仮死状態かもしれない…。
けれど、ほんとに死んでたら…。
"忍は、どのような状況においても感情を表に出すべからず。任務を第一とし、何事にも涙を見せぬ心持つべし"
そういいながらサクラは涙を零していた。
サスケ…！！
生きてるなら、はやく目を、覚ましなさいよ！！！
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作者名：紫苑歌 | 作者ホームページ：http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時：2015年7月12日 3時
