41.許さない ページ42
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その頃カカシは再不斬におされていた
サクラside
カカシ先生!!
再不斬、この間と違って格段に強くなってる…。
皆頑張ってる、私もタズナさん守らなくちゃ!
タズナさんを守りながらカカシ先生と再不斬の様子を見ていると、突然再不斬が消えた。
すると後ろから突然気配を感じる。
「えっ!?」
私とタズナさんの目の前にカカシ先生がでてくる。
よかった…と思ったのも束の間だった。
「遅い!!」
「きゃぁぁぁぁあ!!」
______
『…!!今のはサクラの声…』
チッ…カカシ先生写輪眼に頼りすぎなのよ…。
それより、こっちも…やばい…
白…強すぎ…。
なんとか避けたり弾いたりしているけれど何本かは刺さる。
これじゃあ全滅だわ…。
サスケも私もナルトくんを庇いながらだから結構疲れてる…。
「君たちはよく動く…けれど次で止めます…」
私に写輪眼や白眼はない。
それに片眼しか見えないから見切るのは難しい。
でもそんなこといってられない!!
集中!!
目を閉じて全神経を傾け、一瞬の気配を感じ取る
………見えた!!!
サスケにも見えたらしくナルトくんを抱え避ける
私との修行で開眼した写輪眼…よかった…
って…そんな場合じゃない!!
気づけば白はナルトくんに千本を飛ばそうとしている。
私はナルトくんを庇い、くるであろう痛みに目を瞑る。
だがいつになっても痛みはこない
目を開ければ目の前にサスケの背中が見えた
『サスケェェェェ!!!!』
向こうを見ればカカシ先生も再不斬によって大怪我を負っている。
『サスケ!!なんでお前私まで庇うんだよ!!私が庇えばお前が怪我せず済んだと思ったのに私まで庇えば意味ないじゃないか…!!』
ポロポロと溢れる涙を止める術はない。
「名前…なんで…サスケもなんでオレなんか…よけーなお世話だ!!」
「知るか…よ…体が、勝手に…動いち…まったんだよ…バカ…!」
そういってサスケは倒れ込む。
私が泣いてる姿を見てサスケは泣くな、という。
「あの男を…兄貴を殺すまで…死んでたまるかって…思って…たのに…お前らは、死ぬな…」
その言葉を最後にサスケは気を失う。
気絶だってわかっていても悲しい。
「仲間の死は初めてですか…これが忍の道ですよ…」
この世界で人が死ぬのは日常茶飯事。
仲間が死ぬのもないことではない。
けど…それがなに。
大切な人が死ぬ、それほど悲しいものはない。
例え死んでなくとも…許さない。
『「殺してやる!!!」』
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時