40.夢の為に ページ41
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なかに入るとナルトくんとサスケが言い合いをしていた。
後ろで私を呼ぶ声がしたけれど、今はそれに構っていられる時間はない
『ナルトくん、ここに入ったからには簡単には抜け出せないよ』
「名前!!お前まで…!!」
サスケは私まで入ってきたことに驚いている。
『話はあと、ほらあの子見てないと怪我するよ』
白を見れば戦闘態勢に入っている。
再びサスケに視線を戻せば、印を結んでいる。
『サスケ、この術にそれは効かないよ。無駄にチャクラ使うだけ』
そういえば、悔しそうに腕をおろした
『くるよ!!』
そういった途端、全ての鏡から千本が飛んでくる。
クナイで弾くがやはり全ては無理
ところどころ傷を負ってしまう
「あなたには僕の攻撃が見切れてるのですか…!?」
『全部じゃないけどね。それからナルトくん影分身も意味ないからね、チャクラを無駄に使うだけ』
…そう、今のナルトくんたちには白に勝つことなんてできない。
あのスピードは驚異的
血継限界…カカシ先生の写輪眼でもコピー不可
破る方法も皆無
でも…
「…だから何だってんだ、こんなとこでくたばってられっか。オレには叶えなきゃなんねェ夢があんのにィ…!」
そう、破る方法がないから何って話
その方法を見つけだせばいいじゃない
簡単に諦めてたまるかっての
『ナルトくん、サスケ無駄にチャクラは使っちゃだめ』
「けどよ…!」
『けど、諦めちゃだめだよ』
「「!!」」
そう2人に微笑む
2人もわかったらしく小さく頷いてくれた。
「ボクにとって忍びになりきる事は難しい…」
白はそういって、私たちを殺したくない、殺させたくないという。
…私もできることならあなたを殺したくない。
助けたい…
「けれど君たちが向かってくるなら…ボクは刃で心を殺し忍びになりきる。この橋はそれぞれの夢へとつながる戦いの場所ボクはボクの夢の為に…」
白には大切な人がいる
そして私にも大切な人がいる
その人の夢を叶えたい、その人と生きたい
それが私の夢
「その為ならボクは忍になりきる、あなた達を殺します」
『私にも夢があるよ。君と同じく私にも大切な人がいる、けれどできることなら白、あなたを殺したくない!』
そういえば白は一瞬、肩を揺らす
『けれどあなたがナルトくんたちを殺すなら私はあなたを迷わず殺す』
そういって私は戦闘態勢に入る
向こうでもカカシ先生と再不斬の闘いが始まったようだ
『ナルトくん、サスケ、白から目を逸らしちゃだめだよ』
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時