37.まるで太陽のよう ページ38
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サスケとナルトくんは夜遅くまで修行をし、ようやく二人とも頂上まで登った。
そして、私、ナルトくん、サスケはサクラと同じくタズナさんの護衛につくことになった。
「何だァ?」
タズナさんやツナミさんが話しているとき、ナルトくんがイナリくんの涙に気付いた
「なんでそんなになるまで必死に頑張るんだよ!!本当に強いやつの前じゃ弱いやつはやられちゃうんだ!」
イナリくん…
ナルトくんはお前とは違うという
「お前にボクの何が分かるんだ!つらいことなんか何も知らないでいつも楽しそうにヘラ『イナリくん!!』!?」
『それ以上は、だめ…』
わかってる…イナリくんは知らないってこと。
でも、あんなこといわれるのは私が嫌だ。
気付いたら口を挟んでいた。
ナルトくんは席を離れてどこかへ行く。
イナリくんも外へ出ていった。
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外へでてみるとイナリくんとカカシ先生の背中が見えた。
ちょうど話が終わったらしく、カカシ先生とイナリくんは戻ってくる。
と、イナリくんは私に気付きごめんなさいと謝った。
『ううん私こそごめんね、イナリくんは悪くないよ、大丈夫』
そういうとイナリくんはありがとうといって、戻っていった。
イナリくんが戻ったのを確認し、私はカカシ先生に向き直る。
『カカシ先生、ありがとうございます』
私がそういえば、カカシ先生はいつもの笑顔で笑う
『ナルトくんを悪くいわれるのは好きじゃないので、口をだしてしまいましたが…』
「いや、大丈夫だと思うよ。ナルトも嬉しそうだったよ」
ナルトくんが嬉しそう…?
「ナルトのこと、一番わかってるのは名前なのかもしれないな」
『そうだといいですね』
そういって私とカカシ先生は笑った
『さあ、戻りましょう』
戻ろうとした私にカカシ先生が声をかける
「名前…何かを隠しているよな?教えてくれるか?」
『いいですよ、無事里に帰れたら教えてあげます。それには皆死なずに無事に戻ることが約束です、勿論カカシ先生も』
そうカカシ先生に微笑み、なかに戻った。
Aが部屋に戻った頃、その場に取り残されたカカシは静かに呟いた。
「あの子が纏う空気はなんか、他と違うんだよな…まるで太陽のような」
そんな、カカシの呟きは誰にも届かなかった
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時