35.泣いていいよ ページ36
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『イナリ君…入るね』
中へ入るとイナリ君は泣いていた。
胸が痛む。
親がいない寂しさは私にも痛いほどわかる。
「なんで入ってくんだよ!出てけよ!」
『でていかないよ』
そういってイナリ君を抱きしめる。
『辛かったよね…イナリ君…親子同然だった人がなくなっちゃっただもん…これほど悲しいものはないよね、もう誰も死ぬところを見たくなくてナルトくんたちにもああやっていっちゃうんだよね…』
そういえばイナリ君はコクリと頷く
『そっかぁ…イナリ君は優しいね…もう、泣いていいよ、イナリ君は強いよ……でもね、強いひとでも泣くことだってあると思うんだ。だから、私の前では思う存分泣いていいよ』
そういうとイナリ君は次々と涙を流しはじめた。
「お、ねえちゃ…あ…りがと…う」
たくさん涙を流したイナリ君はそのまま寝てしまった。
下へ行くと話が終わったらしく、ナルトくんはまた修行へ行こうとしていた。
『ナルトくん』
「名前…止めても無駄だってばよ!オレってば!」
ふふ…
私は少し笑ってナルトくんを見た。
『止めないよ、無理しないように頑張る約束でしょ?…私もついていくよ。もしもの時のためにね。サスケはどうする?』
サスケはしばらく考えた末、
「俺も行く」
『わかった!じゃあ行こっか二人とも』
そういって、私たちは外へでた
−サクラside−
サスケくん…
名前のこと、好きなのかな…
名前は多分ナルトのことが好きだと思う……多分…。
サスケくんが名前のこと好きなら…私に勝ち目はない。
……………
ああああしゃんなろー!!!
考えるのやめ!
頑張ればいいのよこれから!
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時