3.落ちる ページ4
.
Aがそんなことを思っているとき、
神は名前の心を読んでいた。
《…純粋な心、嘘をつけない子か》
「よし、お前に一度チャンスをやろう。子供を助けたんだ、それくらいしてやるよ」
『チャンス…?』
「あぁ、今からお前をどこかの世界へトリップさせてやる」
トリップ…トリップ…トリップ!!?
トリップってあのトリップ!?
「そうだぞ」
『私の心と会話しないでください!!プライバシーの侵害です!』
「あぁ、ごめんごめん」
そういって神は笑った。
笑いどころじゃないよ。
もう、プライバシーもクソもないよ。
『それより!トリップさせてくれるの!?』
「あぁ。〈お前は〉どこに行きたいんだ?」
神がどこか意味あり気に言葉を落としたことに
Aは気がつかなかった。
…本当にできるんだ…。
私の行きたいところなんて1つに決まってる。
『NARUTOの世界!!』
「ホッ…よかった……危うく〈あいつ〉に殺されるところだった…」
『ん?なにかいった?』
神が小さく零した言葉は、Aには届かなかったらしい。
「いや、なんでもない。……よしわかった、お前をNARUTOの世界に行かせてやるよ」
『ほんと!!?やったー!!』
Aはそういって、心から嬉しそうに笑った。
嬉しすぎる。
こんなに嬉しいことなんて生まれて初めてだわ。
「よし、それではお前をNARUTOの世界へ落とす、行くよ」
そういって、神は杖みたいな棒でこれまた白くて丸い空間を作り出した。
そして、私は神にアッサリとその空間へと投げだされた。
…………ん…?…………待って???
今落とすっていわなかった????
そう思っている時にはもう急降下していた。
『はうえええぇぇぇぇえええ!!!??』
私は奇妙な奇声をあげて落下するのだった。
.
112人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時