13.させない ページ14
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ナルトは試験に受からず、落ち込んでいた。
ブランコに座り、皆を見ている。
「良くやった、さすがオレの子だ!!」
「これで一人前だね、俺達!!」
「卒業おめでとう!!今夜はママごちそう作るね!!!」
などという言葉をただ聞いているだけ。
自分には励ましてくれる親も友もいない。
「ねェ、あの子…………」
「例の子よ。一人だけ落ちたらしいわ!」
「フン!!いい気味だわ……」
「あんなのが忍になったら大変よ」
「だって本当はあの子…」
「ちょっと、それより先は禁句よ」
そうやって、いつも聞きたくなくても耳に言葉が入ってくる。
だが、今日は違った。
『ねえ、』
人「え?」
『あまりナルトくんを悪く言わないでくれませんか?ナルトくんが何をしたっていうのですか?ナルトくんの中にあいつがいたとして、ナルトくんは一度でもこの里に被害を与えましたか?噂が飛び交って最終的にはナルトくんを避けて、悪いのはあの日起こった出来事。それなのになぜあなた方はナルトくんを何故悪くいう!?ナルトくんの気持ちを!少しでも考えたことがあったのですか!?少し周りとは違うだけで普通の人と同じ…あなた方と何ら変わりない!ナルトくんの気持ちを何も知らないあなたたちが簡単にそんな言葉を口にしないで!!』
そういってそこを離れナルトのそばに寄ったのは、名前だった。
「名前...」
『ナルトくん!あんなの気にしなくて大丈夫!行こう?』
そういってニコッて笑う名前がナルトには、とても輝いて見えた。
今まで見てきた女の人とは違う。
サクラとは違う。
この感情はなんなのか、ナルトにはまだわからない。
「おう!」
____
『それじゃあ私は火影様のところ行かなくちゃいけないからここで。ばいばい!』
「わかったってばよ!じゃーな!」
そういってナルトのそばを離れ火影室に向かった。
コンコン
『おじいちゃーん!受かったよ!』
「おお、やっぱそうじゃったか、よく頑張ったのぉ」
そういって火影様は頭を撫でてくれる
『うん!それじゃ私はこれを伝えに来ただけだから!帰るね!』
「もう帰るのか…」
そう、早く帰らねば下手したらナルトくんが危ない
『うん!することがあるから!あっ、おじいちゃん、ミズキ先生には気をつけて』
そういって私は火影室をでた
「ミズキとな…ちょっと見てみるかの…」
−その夜−
ナルトは山奥にいた
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時