10.認めて欲しい ページ11
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外が騒がしい
なんだろうと思い窓から覗けば、人がかなり集まっていた。
たぶん、ナルトくんのことかな。
そう思い私は窓に手をついて眺める。
ナルトくん…
「ぎゃはははは」
「コラー!またいたずらばっかしやがって!!」
「毎日毎日いたずらばっかりしやがって」
などとナルトくんは怒られている
みんながナルトくんを認めないからだよ…
ナルトくんは寂しいんだよ…、親もいない
化物扱い、ナルトくんが何したっていうのよ…
向こう世界で漫画本を読んでいる時も思っていた
私は知らない内に手のひらを握りしめていた
「明日は忍者学校の卒業試験だぞ!お前は前回もその前も試験に落ちてる!外でいたずらしてる場合じゃないだろバカヤロー!!」
「はいはい」
そんなやりとりをナルトくんとイルカ先生はしていた。
さっきのイルカ先生の言い方に笑いそうになったのは内緒。
ナルトくんの話の聞いてなさにイルカ先生は怒って、変化の術の復習テストをやることになった。
「よーしOK!次、うずまきナルト!」
「………よーしィ」
ナルトくんは変化の術ではなく、お色気の術を披露した。
そのおかげでイルカ先生は鼻血を出して余計に怒ったけど。
「勝手にくだらん術を作るなー!!次!苗字名前」
『はーい!』
私の順番がきて早速イルカ先生のそばにきた
実は変化の術のテストのこと忘れていて練習してないんだ…
一応印は知っている
とりあえずやってみよう
私は素早く印を結んだ
『変化!』
するとイルカ先生そっくりに変化できた
『よし、完璧!ふふっ』
私の姿に全員が驚いていた
イルカ《はや!?今の印見えなかったぞ!》
サスケ《な、なんだ、あいつは!?》
皆《す、すっげー!!》
そんなことなど知らない名前は呑気に席に戻っていった。
「これにて、今日の授業は終わる」
先生のその言葉で皆が教室を出る。
ナルトくんも教室をでろうとしているところを見つけ、追いかける。
『ナルトくん!!』
「名前!どうしたんだってばよ?」
『私も手伝うよ、顔岩の拭き掃除!』
ニコッて笑って見せるとナルトくんは笑顔で
「ありがとうだってばよ!!」
って返してくれた
私は君のその笑顔にいつも救われるんだよ
この伝えられない想いをどうすればいいのだろう…。
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時