淡い淡い夢を見た【青葉城西】【裏切り】

淡い6 ページ7

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次の日



…ブーブーブー







無機質なアラームの音で目を覚ます







いつもならすぐに学校に行く用意をするのに中々手が進まない






”部活…行きたくない”






初めてそう思った







けど、現実はそれを許さない






私には……逃げる場所なんてないから






貴「行かなきゃ…」






自分に言い聞かせるように呟いて






急いで準備をした





玄関先、スニーカーを履く





貴「…行ってきます。」






…もう誰の声も返ってこなくなったけど





確かに私はそう言った





.






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体育館の扉の前





いつもと変わらない音が中から聞こえる






そんな音を聞いていたら、大丈夫と思ってしまう





私は思い切り体育館の扉を開けた





貴「おはようございます。」





私の挨拶はいつもと変わらないはずなのに





みんな、私の方を向こうとしない





苦しかった





ただ、苦しかった






だけど、情に浸る暇なんてない





いつも通りに、いつも通りに





私は、マネの仕事をするために倉庫に向かう





その時だった









バンッッ！！





背中に強い衝撃





それは段々、痛みに変わっていく





後ろでは、クスクス聞こえる笑い声





直感した





当たったのではなく






………”当てられた”のだと

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