第九話 ページ11
近藤「なんで態々自分たちの船を爆破させたんだ?あの周りに敵でもいたのか?」
『いえ、おそらく……あの船の裏に本物の逃走用の船を用意していたのではないでしょうか?爆破の衝撃で舞った木屑や煙などを目くらましに使った、と考えるのが妥当でしょう。』
近藤「ならなんで姿を現したんだ……。」
んー、と考え込む。
隣でカチッと言う音と息を吹く音がした。
土方「………Aを探してた?」
『え?』
"「真選組かー……ま、君のことは殺さないヨ!」"
その前の会話では確かに"強そうな女は殺さない"と言っていた。
それとは違う話題、ということだろう。
『探すったって………晋助が、ってことか。』
土方「あァ。神威とは面識ねえんだろ?」
『一切ありません。確かに指名手配犯としての書類や写真には目を通してますので、名前と顔は把握していますが、面と向かったのは先のが初めてです。』
沖田「………」
沖田がずーっとピリピリムカムカしている様子。
痺れを切らした土方が話しかけようとする。
土方「おい、総悟。」
沖田「あァ?なんでィクソ土方。」
土方「俺上司だっつってんだろ!!!てか、さっきからなんなんだよ!!引っかかることがあんならさっさと言え!!」
沖田「………姐さん。」
『ん?』
沖田「姐さんは高杉の野郎と本当に何もなかったんですかィ?高杉の野郎が姐さんに執着してるだけですかィ?」
『そうだねぇ。坂田のところで言ったけどさ、告白はされたよ。ただ、断ったんだ。』
土方「なんて断った?」
『え?』
土方「ワードによっちゃあ勘違いされるだろ。」
『んー、確か…………』
ー回想ー
攘夷戦争中の出来事だ。
私達5人は、いつも隊員でいっぱいの部屋で雑魚寝していた。
女だからと言って、わがままは言ってられなかった。
むしろ、それが普通になり始めてた。
だが、その日は妙に寝つきが悪く、隣に寝ていた銀時を起こさないよう、音を立てずに外へ出た。
月明かりが差した縁側で、静かな風の音に耳をすませていると後ろから手が回った。
所謂バックハグの状態だ。
銀時、桂、坂本の3人は起きるはずがない。
ずっと喧嘩してたんだから。
それを遠目で鼻で笑って一日が終わったのは晋助くらいだ。
失礼?今更ですよ。
『どうした。』
高杉「アイツらの鼾が五月蝿過ぎて寝れねえ。」
『よく寝れるのはいい事じゃないか。』
つづきます
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きーちゃん(プロフ) - 若さん» ありがとうございます!是非是非ずっと高杉推しでいてください!!そしていつか語りましょう!更新頑張ります! (2021年2月13日 12時) (レス) id: f1aa6b17a1 (このIDを非表示/違反報告)
若(プロフ) - 10年以上ひたすら高杉くん推しです笑 更新頑張ってください! (2021年2月2日 14時) (レス) id: db1102337a (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん(プロフ) - 黄身。さん» 私は高杉+土方+近藤さんです!ギャップがたまらんのです……。更新頑張ります!! (2020年11月26日 20時) (レス) id: f1aa6b17a1 (このIDを非表示/違反報告)
黄身。 - きーちゃんさん» すごく面白いですね!これからの更新待ってます(催促しているわけではないので、へー…ぐらいで留めといてください)ちなみに同担さんだったら、ごめんなさいなんですけど私は沖田さんが好きですかねwあのドSっぷりがたまらなく好きですw!きーさんは誰が好きですか? (2020年11月26日 20時) (レス) id: f1a77dab98 (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん(プロフ) - コメントありがとうございます!トリップしたいですよねー!沖田を生で見たい…。更新頑張ります! (2020年11月24日 5時) (レス) id: 3dd84b7f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きーちゃん | 作成日時:2020年10月16日 20時