12人目 ページ13
ナランチャside
そこからのことは自分でもちょっと思い出したくない
アバッキオの次に俺がフェロモンにあたったからだ
その時のAは、俺の事を猫でも愛でるかのように可愛がった
俺も、女の人にあそこまで甘えたのは初めてだった
しばらくしてブチャラティが戻ってくるまで、俺は愛でられ、ミスタは肩を揉み、フーゴは執事のようにあつかわれ…
アバッキオは椅子にされてたんだ…
『お待たせ、ナランチャ。』
「あ、A!めっちゃ似合ってるな!!」
『ありがとう、そういえば朝食まだだったよね。もうリストランテに行って、食べながらみんなまとっか。』
「本当か!?」
『みんなには内緒ね。』
やった!!
…俺も思う、Aって絶対俺に甘いよな
きっと俺が歳下でガキっぽいから弟みたいに思ってんのかな
それはちょっと、なんかモヤモヤした
「……。」
『ん、どうしたナランチャ?』
「い、いやさぁ、Aがはじめて来た日よ、アバッキオ椅子にされてたなって!
思い出し笑い堪えてた!!」
『あぁー、懐かしーね。』
「本当アバッキオの新人いびりはひでぇよ。ジョルノなんか小便飲まされたんだぜ?」
『…嘘でしょ。』
どっちかというと飲んだジョルノに引くわ…とAは言って歩き出す
…やっぱり俺はまだ少しだけAが苦手かもしれない
Aの笑顔を見ると、胸がちょっと痛いんだ
『でもナランチャは最初から優しかったよね。フーゴもアバッキオも、ミスタも私のことちょっと警戒してたのに。』
「いや、だって俺そういうのよくわかんないっていうか…。」
『私、ナランチャが声掛けてくれるの嬉しかったんだから。』
「…っ、そうかよ!」
『なに、照れてんの!』
違う!と叫んでも無駄な抵抗感がいなめない
Aには…惚れちゃ駄目なんだ
それに誰にもなびかないAが、パッショーネのただのチンピラである俺になんて…
「いや、本当に違う!!」
『なんかさっきっからナランチャ面白いね。』
話題変えよう…
そう思って気になっていたことを聞いてみた
「そーいやよ、Aはなんで前居たギャング壊滅させたんだ?」
『ナランチャには言ってないっけ、ほら…私を奪い合って勝手に壊滅したんだよね。』
「そうだったのか!?」
『そう。本当に少量のフェロモンだと、私もきちんと制御できなくて。
だから、私を奪い合ってみんな死んだ。』
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まるまるん - p2_tubakiさん» 1年以上も前のコメントにレスして何か意味ありますか? (2022年5月17日 9時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
p2_tubaki(プロフ) - とても面白いです!次回は気長に待ってます!!占いツクールの夢小説は羞恥に耐えられず読むのやめていましたが、これはすごく読みやすいですね(^^) (2022年5月17日 9時) (レス) id: 43541b76a2 (このIDを非表示/違反報告)
p2_tubaki(プロフ) - marimoさん» ワロタ笑笑自分こそ著作権について学んできてはいかがでしょうか?笑笑 (2022年5月17日 9時) (レス) @page22 id: 43541b76a2 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 作品のタイトルについて色々言われているようですが、曲名に著作権はありません。例えばToxicという言葉に著作権をかけてしまうと、英語圏の国ではその単語を使うことができなくなりますよね。私を含めてですがこんなコメント欄での情報など鵜呑みにしないで下さいね。 (2021年3月28日 4時) (レス) id: 1353b842a8 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 一人一人の台詞が全く不自然でなく、読みやすいです。これからも楽しみに待っています。 (2021年3月28日 4時) (レス) id: 1353b842a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななな | 作成日時:2020年10月29日 12時