BLEACH～孔雀の灯火～【日番谷冬獅郎】 (ページ10)

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松本「それじゃー、今日入ってきた新しい死神の仲間たちに～！！」

「「「かんぱーい！！」」」

松本副隊長の声を合図に宴会がはじまる。

新入隊士の机と先輩隊士の机を交互に並べた配置になっている。
その中に上位席官がバラバラに入っている。
冬獅郎の姿は見つからない。

その時。

バンッ！といきなり扉が開かれる。
そこに立っているのは私より少し背の高い男の子。
白い髪の毛で翡翠の目をした。

冬獅郎「松本副隊長！！まだ今日の書類が終わっていません！！早く執務室に戻ってください！！」

松本「やだ～冬獅郎ったら仕事馬鹿なんだから！
今日は新入隊士の祝賀会だからいーのよ！
ほら、冬獅郎も飲みましょうよ！そんなんじゃ背いつまでたっても伸びないわよ！？」

冬獅郎「余計なお世話です！！！
志波隊長だって今日の分終わってないじゃないですか！二人の終わらない書類誰がやると思ってるんですか！」

志波/松本「「冬獅郎」」

冬獅郎「わかってるなら助けて下さいよ！」

隊長副隊長に怯まずに説教をしているのは間違いなく冬獅郎である。
あいつ、いつのまにそんな偉くなったのか、と思いながら話を聞く。

志波「まぁ、今日はめでたい日なんだ。
こんな日くらい仕事ほっぽったっていいだろう？」

冬獅郎「いつもこれだから言ってるんですよ！！！！！！
大体これじゃあ新入隊士に示しがつきませんよ！」

志波「…なぁ冬獅郎、ここに置いてあったデザートのみかんまんじゅうしらねぇか？」

冬獅郎「美味しく頂きましたよ！」

ゲッフ、とゲップをしながら冬獅郎はなぜか自慢げに言い放った。
意味がわからない。

松本「冬獅郎の分の仕事は終わったの？」

冬獅郎「終わりましたよ。松本副隊長とは出来が違うので」

松本「それならもう上がっていいわよ。
今日みたいな日くらい休みなさいよ。いつも頑張ってるんだから」

冬獅郎「松本副隊長…」

なんだか、感動的シーンみたいだ。

冬獅郎「ちょっと気持ち悪いです」

松本「このガキんちょ～～～！！！！」

そんなことはなかったみたいだ。