BLEACH～孔雀の灯火～【日番谷冬獅郎】 (ページ8)

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そうして私たちは真央霊術院に入学した。

冬獅郎は首席だった。やっぱり冬獅郎はすごかった。
しかし負けずにたった一点差で二位で入学したやつがいた。草冠という男だった。

対して私は5位。
決して悪い結果ではないのだが、冬獅郎や草冠を見てみたらまだまだの結果である。
もっと修行に励まなければ、と思った。

冬獅郎「日南子、次の授業行くぞ」

日南子「ま、待ってよ冬獅郎～！！！」

草冠「遅いぞ日南子！」

日南子「草冠までそんなこと言わないでよ～！！」

毎日が順風満帆だった。そう思ってた。

思いたかっただけなのかもしれなかった。

一回生の夏、冬獅郎が斬魄刀解放を会得した。
一回生の夏、草冠が斬魄刀解放を会得した。

同じ日、同じ時間だった。

そして、斬魄刀の霊圧は2本とも同じ霊圧だった。

私達3人は喜んだ。

四十六室は喜ばなかった。

尸魂界に同じ斬魄刀が2本以上存在してはならない。そのルールの下に冬獅郎と草冠の決闘が行われた。

結果は冬獅郎の勝利。

しかし冬獅郎は俺は勝ってないと言い張った。
理由を話そうとはしなかったが、話せるまで待とうと思った。私の話を冬獅郎は、待ってくれているのだから。

そうして斬魄刀『氷輪丸』は冬獅郎のものになった。

冬獅郎は一年で真央霊術院を卒業した。
首席卒業であった。
答辞なんてものを読みやがって。生意気な。とか、思ったらしてない。全然、思ったらしてないんだからね。

私は冬獅郎を追うように2年で真央霊術院を卒業した。
希望していたのは五番隊だったが、倍率が高く、結局は十番隊になってしまった。
まあ、冬獅郎が一緒だからいいか、と思った。

因みに私も首席卒業である。
前にも一年で卒業した現在の市丸隊長や志波副隊長のようなバケモノじみた能力は合わせ持っていなかったが、入隊と同時に席官の座を任せられるくらいの実力はあった。

そして今日は待ちに待った入隊日。

冬獅郎、私が席官だって言ったらどんな顔するかなぁ。
そんなどうでもいいことを考えながら十番隊舎へ足を運んだ。

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作者より

駆け足展開、更新停止申し訳ございませんでした。

ご報告が御座います。
題名を
～火の鳥の鳴く頃に～から～孔雀の灯火～に変更させて頂きました。
作品演出上によるストーリーの方向性により題名を改めさせて頂きました。

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。