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日南子side

起きたら、見たことない天井だった。

外を見ればまだ暗い。夜中のようだった。

隣に動くものに気付いで顔を向ければ、それは冬獅郎だった。

「…眠、寝よ」

そうして私はまた意識を手放した。


ーーーーーーーー


「起きろ!日南子!起きろ!」

叩き起こされた午前4時30分。

「いったぁ!!!何よ冬獅郎!叩いて起こすことないじゃない!」

「お前叩かねぇと起きねぇだろ!ほらさっさと自分の部屋帰れ!んでもって支度して朝の朝礼だ!ほら走れ!」

「と、冬獅郎の兄〜!!!!」

朝礼は朝6時半。冬獅郎のやつ、起こすのが早すぎる。まだ日が登るかどうかの時間帯に、私は冬獅郎の部屋から追い出された。



ーーーーーーーーー



「遅い!」

「はい!」

入隊二日目から白打の稽古。霊術院とやることはさほど変わらない。少し厳しくなったくらいだろうか。

私の相手は四席殿。
最初は八席殿と相手をしていたのだが、一撃で気絶させてしまったので四席殿が相手をして下さっている。

剣術の際は二十席殿にも敵わなかったのに、白打のお稽古は、ぶっちゃけ手を抜いて四席殿と対等といった感じだ。
元々白打が得意だとは感じていたが、剣術がからきしでは上がる席次も上がらない。もっと鍛錬が必要だと思った。



「やめ!
今日の鍛錬はこれにて終わりだ。新入隊士は十八席と二十席の指示に従い、十番隊下位隊員執務室へ迎え。
散」


私もそれについて行こうとしたところ、後ろから声をかけられた。

「雛谷十五席」

「はい。なんの御用でしょうか」

「雛谷十五席は新入隊ながらも席官なので、下位席官執務室になります。俺についてきてください」

「はい!」

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作者名:ひまり | 作成日時:2020年4月15日 19時

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