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日南子「だってみんな私より凄いんだもん！おばあちゃんに見せる顔がないよ…」
と言って、また日南子は泣き出してしまった。
その後は暫く泣き上戸で。
同じテーブルの隊員たちに心配されながらもなんとか泣き止んだ日南子は疲れたと言ったように俺の膝の上に頭を乗せて寝やがった。
まぁ嫌じゃないから良いんだが。
乱菊「あら〜冬獅郎、さっそく新入隊員をお持ち帰りかしら？」
俺が日南子をそのまま寝かしつけていると、松本副隊長は茶化すように話しかけてきた。
冬獅郎「違いますよ、これは前に話した幼なじみの同期で。なんでも、俺より成績が悪くて悔しくて泣いてしまったんだと」
日南子が泣き疲れて寝ている理由を話すと松本副隊長は驚いたように目をパチクリさせた後にどっと笑い出した。
乱菊「ふふ！冬獅郎より成績が悪くて気にする子なんて世界中探してもこの子だけでしょうね〜！」
それからまた時間がたち気づけばもうお開きの時間。
志波「え〜新入隊士諸君！明日から忙しい業務が始まるわけだが〜まあ頑張ってくれたまえ！何事も気合だー！！！」
隊長らしくない一言を添えて祝賀会は終わった。
冬獅郎「おーい日南子。もう終わったぞ。寝るなら自分の部屋行け」
ペチペチと顔を叩いても、んう〜と言って起きる気配がなく呆れてしまった。
すると、1人の隊士が声をかけてきた。
隊士「日番谷三席、雛谷十五席は俺が部屋まで届けます。ですので、日番谷三席はお先に部屋へお戻り下さい」
冬獅郎「いや、いい。こいつは俺が預かる。お前らも明日は早いだろう。早く寝るといい」
隊士「は、はい…わかりました…」
まさか断られると思っていなかったというような顔をして隊士はその場から去っていった。
冬獅郎「さっき日南子のことどうやったら落とせるかーとかヤレるかーとか話してたのぐらい聞こえてるっつーの」
ボソリと呟いた。
まぁそんな話聞こえてなくても他の奴に日南子を運ばせるなんて迷惑はかけられないから自分が運ぶのだけれど。
乱菊「冬獅郎〜やっぱアンタって男前ねぇ〜！！」
また松本副隊長が茶化してきた。
冬獅郎「違いますよ、こいつは家族です。身内が馬鹿やったのに自分が面倒を見ないのは恥でしょう」
松本「またまたぁ〜！で、この子の部屋は知ってるんでしょうね？」
冬獅郎「いや…十番隊に配属されるのも今日聞いたばっかなんで知りません。今日は俺の部屋に運びます」
松本「やだぁ〜手出さないでよね！」
冬獅郎「出しませんよ！！！」
そうして俺は日南子を背負って自室へ向かった。
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作者名：ひまり | 作成日時：2020年4月15日 19時
