二十七話〜iceblast5さんリク〜 ページ30
『よしよし、落ち着け』
鶴丸「すまん、兄様…」
三日月「あなや…」
落ち着きを戻した二人を部屋に招き入れた
今は机を挟み向かい合わせで座っている
危なかった…あと少しで折れるかと思った…
『で?話ってなんだ?』
まぁ、わかっているんだが…一応な
俺がそう言うと二人はもごもごと口を動かしはっきりとしない
そういえば不動と手合わせの約束してたんだった
『不動と手合わせの約束がある、手短にしてくれ』
鶴丸「ッ……兄様は!」
三日月「鶴丸よせ…」
鶴丸「いいや、俺は言う!」
鶴丸は一回机をバンっと叩き身を乗り出した
鶴丸「兄様は俺か短刀達のどちらが大切なんだ!!」
『は…?』
鶴丸「自傷して資源を無駄にしてしまったのは俺たちに非がある、だが兄様俺たちはただ純粋に構って欲しかっただけなんだ!!」
『……』
三日月「馬鹿なことをしたと思っておる、すまん兄上」
悪いと思ってんだったらやるなよ
と、まぁ喉まで来ていた言葉を呑み押さえた
俺に非があるのかどうかと言われたらはっきり言ってない、と思うが
俺が二人を放って置いた事はまぁ事実だ
流石に二人だけを特別には扱えない、小狐丸や今剣や岩融、石切丸も俺の弟な訳だし
他の刀達は俺と話したそうにしていたのを知ってる
それを無視できるほど俺は鬼じゃない
仕方なかった…と言ったらダメかもしれないな
『そうか、放っておいて悪かった』
鶴丸「兄様…」三日月「兄上…」
『まぁ、だからと言って許すわけじゃあない』
俺が言うと二人は固まった
弟達がする事はだいたい許そう…だがこればかりは許さん
『俺に構って欲しけりゃ直接いえばいい、だがお前らは遠回しにし自傷して資源を無駄に消費し皆に心配をかけた…自傷行為など、どんな理由があろうと俺は絶対に許さん』
少し睨みをきかせ二人をみる
鶴丸は顔を青くし目に涙を溜めていた…昔の俺と重なったか?
三日月は鶴丸同様に顔を青くし少し震えていた…三日月の前では怒ったこと無かったか
だが、なんというか…罪悪感が凄くて…
そんな二人の様子を見て心の傷を癒すため息を吐いた
そんな様子にもビクリと体を動かす…ほんとに罪悪感が
『…次からはすんなよ、兄様との約束…分かったか?』
鶴丸「ぅう、ヒック…わがっだッー!」
三日月「兄上ぇぇえッ!」
『泣くなよ…たっく』
俺は二人の方へ行き、『よしよし』と頭を撫でてやった
逆効果だったようで涙が止まらない…
可愛いなぁ、俺の弟は…
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布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» いえいえ、とんでもない。楽しいお話を期待して待ってます。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» 了解しました!ありがとうございます、この五振りを中心としてお話を作ります!お手数おかけしました。 (2019年4月30日 22時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» 狼牙,いち兄,江雪さん、髭切、数珠様…と、取り敢えずこの5振りは入れてほしいです。長男と言われて思いつくのがこの5振りでした… (2019年4月30日 21時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» リクエストありがとうございます!長兄と言っても人それぞれで違うと思うので名前まで書いてくれると嬉しいです!よろしくお願いします!! (2019年4月30日 17時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - リクエストいいですか?本丸にいる長兄達で弟達の惚気話を言い合うお話がみたいです!お願いいたします。 (2019年4月4日 14時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中原白也 | 作成日時:2018年10月1日 1時