四十喰目 -ﾖﾂﾄｵｸｲﾒ- ページ41
『は？……なんで？
意味わかんないんだけど』
「お前がなんでここに居るか
ちゃんと考えて言ってんのか？」
スバルにそう言われ
Aはハッとする。
彼女がここにいるのは、紛れもなく
CCGから身を守る為。
世間にバレかけた正体を
かき消すため。
『で、でも魔界なら、
CCGも来られないだろう？』
「CCGよりも恐ろしい奴が
魔界にいるのを忘れたか？」
喰種であるAにとって、
狼、鷲、蝙蝠、蛇といった
魔界の生き物は例外無く敵なのだ。
『そんな……じゃあ、どうしたら
あの子を救えるんだよ！』
Aがスバルの両腕を掴み、
答えを求める子どものように
揺さぶるも、スバルも静かに
こう答えるしかなかった。
「俺もお前も、ユイのことは
救えねえよ」
そう答えたスバルの瞳は
Aにも見えなかったが
彼の声には諦めが混じっていた。
A自身も
自然とスバルの腕を掴む両手から
力がするりと抜ける。
そのままぱたん、と
床にへたりこんだ。
唯一出来た女の子の友人は
魔界の者に誘拐され、
それを助けに行くことも叶わず
彼女は絶望に浸っていた。
四十一喰目 -ﾖﾂﾋﾄｸｲﾒ-→←三十九喰目 -ﾐﾂｺｺｸｲﾒ-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cody.(プロフ) - マシロさん» ありがとうございます！これからもお願いしますね！ (2015年11月23日 13時) (
レス) id: 71d8b8d512 (このIDを非表示/違反報告)
マシロ(プロフ) - 面白すぎです！ (2015年11月23日 12時) (レス) id: cf2380dd0b (このIDを非表示/違反報告)
Cody.(プロフ) - ルカさん» おわぁい(( ありがとうございます！そう言ってもらえて光栄です！ (2015年11月23日 1時) (レス) id: 71d8b8d512 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - この作品とっても大好きです!!!これからも、更新頑張ってください♪ (2015年11月22日 10時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Cody. | 作成日時：2015年10月26日 0時
