ありがとうそしてさようなら (ページ5)

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事件3 ページ5

中島side

ライブを中断し、皆でAのいる病院へと向かった。

光「先生！！Aは大丈夫なんですか！？」

薮「光、落ち着けって。」

先「Aさんは、一命をとりとめています。しかし、脳内に脳腫瘍が発見されました。」

圭｢それって…まさか…｣

先「…はい、もう長くはありません。」

高「そんな…じゃあ、歌えないんですか！？」

先「歌えても2ヶ月程度でしょう。……ダンスは破片が刺さってしまった影響ですることは不可能です。車イスでの生活を余儀なくされることでしょう。

……Aさんは、最近の生活の中で何か体の不調を訴えることなどはありましたか？」

慧｢……あ、そういえば、ライブのリハでダンスレッスンをしてる最中にフラッとしていたり覚えがいつもより確実に悪かったりしてた……｣

先「となると、もう脳腫瘍はそれくらい前の段階からできていたのだと思われます。」

中「脳腫瘍は……取り除けないんですか、？」

先「残念ながら、もうこれ以上小さくすることも取り除くこともできません。余命を言うとすれば……残り2ヶ月といったところだと思います。」

山「二ヶ月後って…Aの誕生日じゃん……」

先「その頃には思うように自分の体を動かせず、しゃべることも不可能になってきて衰弱していく傾向が強くなる最期の時期、のようになるでしょう、」

先「もうそろそろ目を覚まされると思いますので、病室の方へ案内させていただきます」

現実を叩きつけられた俺たちは本人のいる病室へ重い足を運んだ。