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上様、初めての洋装 ページ8

ある日のこと、平助くんがぽつりと溢した一言から
始まった。

「新さんに、洋服を着てほしい」

理由を訪ねてみると
自分が洋服(私が教えたことにより身につけた)だから
袴、髷姿の新さんと歩くと視線が気になる。
現世(私が生きてる世界つまり3次元)に
買い物に行くのに不便だというのである。


嗚呼、いいかもと思ったが少し疑問。
上様が洋装ということは髪も変わる
髪が変わるということは中身は徳田新之助
外見か元になったあの方。と言うことになる。
(徳田新之助を演じてた方が気になるという方は
暴れん坊将軍で調べてください)

私が耐えられるか不安であったが
着てもらうことにしたが…
着てもらうとやはり外見はどう見ても
俳優さんにしか見えない。
でも新さん、と呼ぶと
ん?と返事をするという摩訶不思議な状況。


摩訶不思議な状況のまま私は彼と
外に出て靴を慣らす練習をした。

暫く歩いた後、喫茶店で休むことに。
中に入り対面式のテーブルに通されて
新さんの顔を見る。やっぱり上様ではない。

彼は紅茶を私はクリームソーダを頼んだ。
暫くして運ばれてきた紅茶を
彼は器用にティーカップを持ち飲む。

新しいものに興味津々の彼は
日々私の世界の家で
色んなことを経験している。
紅茶もその一つ。
飲み方や種類など、色々教えたのだが…

洋服に見を包みティーカップを持っているのが
徳田新之助、上様だとは見えないほどのカバー力。

思わず声をかけた
「新さん、紅茶美味しい?」

すると彼はいつもの爽やかな笑顔で
「うん、美味いな」と返事をしてくれた。

新さんと声をかけると反応してくれる事で
私は外見の違う徳田新之助だなと理解する事が
出来るのだった。


その後ゆっくり過ごしたあと
履きなれない靴で足を痛めたというので
帰宅することにした。

本人は楽しかったようでまた着たいと言う。
果たして私があの姿に慣れるのはいつの日か…
そんな事を思う私だった。

それぞれの性格→←パラレルにも秋がやってきた



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トキノ - かわいいエピソードですね! (2021年8月10日 2時) (レス) id: 5a9d000159 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜姫 | 作成日時:2021年8月8日 0時

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