知らなくていいコト_7 ページ36
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涼介side
涼「………ん、んっ…………」
目を開けると薄暗い部屋の中。
起き上がると頭から何かがポチャンッ…と落ちた。………氷嚢?……………なんでこんなものが頭から?
涼「………っ、けいくん…?」
なんだか狭いな………重いし、暑い………と思ったら、僕のベッドに慧くんが寝ている。
…………転がってきたの?そんなに寝相悪かったっけ?
不思議なことばかりで首を傾げていると、慧くんの腕がもぞもぞ…………何かを探すように動く。
慧「りょうちゃ………ん…………だっこ、ね……」
涼「………どんな夢を見てるの……………ん?なにこれ…!」
一番驚いたのは僕が着ている部屋着。
“自分の部屋に戻ってよ”と慧くんを起こそうとしたら腕を被っている袖が記憶の中と違って。
………こんなモコモコしたもの持ってないもん…………頭に被さっていたフードには丸い耳………?これ、大ちゃんが昔着ていたくまの着ぐるみじゃない!?
涼「どうなってるの……?!」
慧「ん〜?……あ、涼ちゃん。おはよぉ」
涼「おはよう。じゃなくて………!なにこの服?なんで慧くんが僕の部屋にいるの?」
慧「へ?…………覚えてないのかぁ。涼ちゃん高熱で二日間寝込んでたんだよ」
涼「えっ、?」
二日間、寝込んでた!?
…………全く記憶にないんですけど…………
慧くんにべったりでずっと抱っこしてもらっていたとか、大ちゃんの洋服を着たがったとか、氷嚢の“ぽちゃ、ぽちゃ”という音を気に入って…………
って、もういい……!聞きたくないよっ…………恥ずかし過ぎて顔から火が出そう。
慧「とにかく超可愛くて大変だったよ」
涼「っ、そんなの可愛くないでしょ……!」
慧「可愛いよ〜。でもやっぱり元気な涼ちゃんが一番だね。………うん、熱下がったみたい。よかった」
出来ることなら知りたくなかった…………みんなにも忘れて欲しい。熱のせいなの………僕は悪くない…………全部嘘だもん!!はぁ………あたまいたぃ…
涼「…………迷惑かけてごめんなさい……」
慧「全然よ。寧ろ、ご褒美かと……!」
涼「っ………」
大「…んだよ、朝っぱらからうるせぇな………」
はっ!大ちゃん、、、
こんな格好見られたら……!と、布団に潜る。
時既に遅しですけど…………
大「よかった、よかった。………風呂いれるの大変だったから」
涼「っっっ!??!」
_____知らなくていいコト編fin.
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夢莉(プロフ) - kurumiさん» kurumiさん、ありがとうございます…! (2022年9月21日 0時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
侑果(プロフ) - 更新お願いします (2022年8月20日 0時) (レス) id: 353b74dee7 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - これからも頑張ってください!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - おもしろいです!! (2022年8月18日 11時) (レス) @page21 id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - めいめいさん» めいめいさん。ありがとうございます…!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^^) (2022年7月12日 19時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
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