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知らなくていいコト_6 ページ35

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咳が出て苦しそうでも“けいくん、けいくん”って……………

胸に顔を埋めて小さくなって俺の名前を呼んでるんだよ?


“なぁに”

“はぁい”

“りょうちゃん”


俺はこの三文言のみで返事をするわけだけど、涼介は嬉しそう。

腕の中にいる天使が飛び立たないように羽ごと抱きしめちゃう。


涼「…………ふぁぁ………んっ………」

慧「眠っていいよ……離さないからね」


うとうとしている涼介を見ていると、安心してくれているんだな………って、愛しさが溢れてくる。

普段なら“中学生なんだから赤ちゃん扱いしないで!”と怒られそうでも、こんな顔を見せられたら無理でしょう?


大貴も涼介も侑李も、俺にとっては一生赤ちゃんかもしれない。

だって、こんなにほかほかして、ふわふわして…………………ふぁぁ…………匂いも甘くて優しいミルクっぽい…………赤ちゃんだわ。


この子は俺が守らなくちゃ。

風邪?ウイルス?………そんなものは俺が米粒くらいに小さくなって涼介の身体の中に入り込み倒して来てあげるからね………



___

__




大「おい、大丈夫か……?」

慧「………んっ?…あかちゃん……?」

大「は?」


疲れてきて抱き合ったままベッドに横になったら、そのまま二人して眠っていたみたい。

学校から帰宅した大貴に起こされた。


慧「……おかえりぃ〜………」


ぁ、いたた、腕が痺れてる………そりゃそうか。
ずっと涼介の頭が乗っかっているんだもんね。

でも、約束したからこのままいなくちゃ。


大「電話も繋がらないから心配したんだぞ。で、熱は下がったのか?」

慧「あぁ、ごめんね…………上がってもないけど、下がってもないね」

大「大変だった?」

慧「咳が止まらなくて可哀想だったよ」


また汗をかいてるから起きたら着替えさせないと。

暑いかな………?手が塞がって取りに行けなかった氷嚢を大貴に頼んで持ってきてもらう。


………急に冷たくてびっくりしちゃう………?そーっと乗せて………よし。

水と氷で膨らんだそれは、涼介の額に乗せれば隙間なく密着して冷やしてくれる。


涼「…………ん、ぅ………ん…………」

慧「ねぇ、みて……!口もごもごしてるの、可愛くない?」

大「は?」


“今日の慧は親馬鹿に拍車がかかってるな”何て言われても仕方ない。


慧「大ちゃん、背中拭いてあげられる?」

大「さっきから気になってたんだけど、この服…何処かで見たような……」

慧「あ、バレちゃった?」

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夢莉(プロフ) - kurumiさん» kurumiさん、ありがとうございます…! (2022年9月21日 0時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
侑果(プロフ) - 更新お願いします (2022年8月20日 0時) (レス) id: 353b74dee7 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - これからも頑張ってください!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - おもしろいです!! (2022年8月18日 11時) (レス) @page21 id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - めいめいさん» めいめいさん。ありがとうございます…!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^^) (2022年7月12日 19時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年5月9日 18時

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