◇泡沫＿1 ページ8
大貴side
野生の勘ってやつか。
自室へ入ろうとして、向かいの部屋がやけに静かで寝てんのか？とノックもせずに扉を開けた。
電気はついておらず真っ暗。
なのに、窓は開いていてカーテンがゆらゆらと揺れている。
………あれ、いないぞ………どこにいった？……っ…
涼「…………」
大「っ、涼介大丈夫か？」
視線を下げるとベッドの下に座り込んでいた涼介。
体調が悪いのだと思った俺はすぐに駆け寄り、抱え上げようとした………ら、
涼「……だいちゃん………」
割りと普通の声………苦しんでいるようでも無ければ、助けを求めているものでもない。
ただ、どこか落ちている感じはする。
大「……どうした？」
心に支障をきたすことも多い涼介。
話を聞いて解決できればいいんだけど、俺で役に立てる確率は五分五分。
俺は“考えるより感じろ！直感命！”だから、そっち方面は慧か侑李に…………
侑李は俺より一回り以上年下だけど神からの助言に等しい一言を持ってんだよ。
涼「………………いらないものがあるの」
大「？」
涼「捨てたいのに、捨てられる場所がない…」
………はい？
いらないもの、捨てたい……つまりゴミ出しの話？
おいおいおい、心配したのにそんなことかよ？深刻に悩むことじゃないだろ。
何を捨てたがっているのか知らないけど、場所がないって…………粗大ゴミとか？
んなもの、涼介に無いと思うけど………まあ、一応…
大「どれ？」
涼「……………」
親切に聞いてやったのに物は言いたくないのか膝を抱えて顔を隠す涼介。
人に見られると恥ずかしいものなのか？いったい何だよ、気になるな………詮索するのもよくないし。
大「でかいものなら解体するとか」
涼「…かいたい……」
大した提案でもないのに、そんなしみじみ咀嚼する…？変に受け止めすぎるのは涼介の悪い癖だな。
大「そんな悩むことじゃないだろ？電気くらいつけろっての」
まったく人騒がせなやつだぜ。……俺が一人で勝手に騒いだのだけど。
下では妙な鼻唄で慧が晩御飯のカレーを作っている。そろそろ呼ばれるはずだ。
“着替えとけよ”と言って俺は部屋を出た。
大「………で、何を捨てたいんだ？」
ノリでソファを捨てたりする父親の血を引いてるから、大規模な模様替えでもするつもりだったりしてな。
慧「ご飯ですよ〜」
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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