ふたりなら＿7 ページ39
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薮「はい、終わったぞ。頑張って偉かったな涼介」
……はぁ、はぁっ……やっと、おわったの……
涼「ぅぅっ、…せんせ…やっ…………だぁ、ちゃ…っ……」
大「涼介、頑張れたじゃん！」
涼「ん…だ…ちゃ……っ…」
喉の違和感と疲れで喋る気が失せて、たどたどしく単語だけを発する僕。
目には涙が滲み額には汗をかいていたけど、泣かなかったよ。
とーっても怖くて苦しかったけど泣かなかったんだよ。
言いたいことを分かってくれたのか大ちゃんは頭を撫でてくれた。
それから“少し休んでな”と先生に言われるがままベッドにいるとメンタルが徐々に復活し、
“もうイヤっ……先生のばかっ、いじわる…！”
喋らないかわりに先生の顔を見ながら心の中で精一杯の悪態をつけるくらいには回復した。
薮「涼介？……もしかして俺睨まれてるか…？」
検査の結果はとくに異常無し。
それならやらなくてよかったじゃん！！ふんっ…。
と僕は拗ねていたけれど、
慧「よかったよ」
大「………」
慧くんは結果を聞いて安堵していた。
大ちゃんはなんとも言えない顔。
………先生に“あること”を告げられるのではないかと恐れていたんだろう。
薮「涼介に限ってはないと思うけど……おそらく食べ過ぎだな」
慧「え…」
涼「………」
大「っ………やっぱり…」
薮「大貴、何か隠してるな？」
大「何もっ！！」
食べ過ぎ……………あ！もしかして。
涼「……昨日の夜の大ちゃんの…」
大「待て涼介！それは言わない約束だろ！？」
涼「ぅぷっ…！」
ひどい……！
さっきまでは優しかった手で口を塞がれた。そんなことするなら言っちゃうから！
………昨日の夜中にね？
こそこそと出掛けていくから何処に行くのかな？と思ったら買い物袋をお腹に隠して帰ってきたんだよ。
それどーしたの？って聞いたら“お腹空いたんだ”って。
“ぷくぷくになるよ？”
“慧くんに言っちゃおー”
と、わーわー吠えていたら黙っておいてくれるならとお菓子をたくさん貰った。所謂、賄賂を受け取ったんだ。
涼「夜中に食べるお菓子って美味しいんだね」
大「っ」
慧「大ちゃん！なんてことを教えてるの！」
＿＿＿＿＿＿＿＿ふたりなら編fin.
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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