ふたりなら＿3 ページ35
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涼「……こわぃ…」
大「えっ」
緊張のせいなのか足を揺すったり手を忙しなく動かしていて落ち着きがない一方で、どんどん顔色が悪くなる涼介。
このまま検査を受けられるのかな………萎縮していて可哀想になってしまう。
効果があるかは置いておいて、幼い頃の“…おくすり、のみたくなぃ…”な涼介にしたように宥めてみようかな……
隣に移動しようとすると溌剌とした声がそれを遮るように被さってきた。
大「涼介！大丈夫だ！」
涼「ぇ……？」
大「こんな検査すぐ終わっからさ！怖がることないって」
数秒前までビビっていた人間とは思えない発言。
急にどうしたの？と、俺も涼介も目を丸くした。
………どうやら怖がる涼介を見て自分が不安を煽ってしまったと後悔したらしい。
大「俺が先にどんなもんか確かめてくっから待っとけ」
涼「……大ちゃん、大丈夫…？」
大「おう」
直後、看護師さんに呼ばれた大貴は兄の背中を見ろと言わんばかりに意気揚々と検査室へ入っていった。
内心では自分も怖いだろうに………格好いいよ、大貴お兄ちゃん…！
これで涼介の気が少しでも晴れればいいのだけど………
涼「……だいちゃん……」
慧「うんうん、大丈夫よ」
泣きそうな顔をして閉じられた扉を見つめる涼介に触れる。
あぁ、これは……………
極度の緊張が伝染しそうだ。
膝に置かれた手を握ると寒空の下に立っていたのかと思うくらい冷たい。
大貴を待っている間に擦って温めてあげても変わらなくて、息遣いもおかしくなってくる。
涼「ぅっ……きもちわるぃ………ここ、ちくちく…する……」
慧「この辺…？」
擦って良くなるものではないけど、俺にはこれくらいしかしてあげられない。
別日にしてもいいのだけど………先延ばしにしたところで変わらないし、その日が近づくにつれ不安が膨れ上がり今以上の身体への影響が出るかもしれない。
それに今日なら大貴もいる。
一人よりも二人の方が心強いでしょ……？
慧「慧くんがずっと側にいるからね、ちょっと頑張ってみよ…？」
涼「……けいくんっ…」
慧「ん？」
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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