可愛い子の旅＿3 ページ24
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中「自由行動だからって勝手に行かない」
「あ、悪い」
目的地に到着して先生たちの話を聞いたあとは指定された場所へ行けば自由行動だった。
班での行動。同級生は足が早くて先へ行ってしまうけど、裕翔は歩幅を合わせてくれる。
けど、俺だけが遅いんだから俺が合わせるべきだよね………そう思って早歩きしたら裕翔に腕を掴まれた。
涼「裕翔……？」
中「観光なんだからゆっくり行こう」
涼「でも………」
それで皆が怒られるのは違う。
班に迷惑をかけるなら宿で待っていた方がいい。
涼「…来ない方がよかったね、」
“……ごめん……”
そう言いかけて、裕翔に呼び戻された班の子が遮るように口を開く。
「何言ってんだよ、山田。皆で楽しむんだよ」
「山田が来られるって聞いたから下調べしてマップまで作ったんだからな！」
涼「え……？」
中「そうだよ、皆やまと楽しみたいんだよ」
学校で話すことすら無い俺のためにみんなが……？
これも裕翔や慧くんのおかげなのだろうか。
休憩を挟みながらの移動に誰も嫌な顔をしないでくれて、気になるものを見つけて聞いてみれば我先にと一斉に説明をしてくれる。
こんなに温かいクラスメイトがいたことに今まで気づかなかったなんて……嬉しくて涙が出そうになった。
涼「あっ、あれテレビでみたことある」
中「そうだね、近くでみてみる？」
涼「うん」
楽しい……一瞬でも暗い気持ちになったのがバカみたい。
あちこち行って記念写真を撮って、あっという間に一日目が終わっちゃうなぁ。
宿に戻ったら入浴後に夕飯………
……あ、忘れていた………苦手なこと。
中「………行かないの？」
涼「、ぅん……」
宿に戻ると細かく決められたスケジュールで動かなくてはならない。
とくに入浴時間は厳しくて、短いため早く行かないと入れなくなる。
でも、問題はそこじゃない。
涼「……先に行ってて」
中「え？でも、時間……」
宿泊施設は2人一部屋で、俺は裕翔と一緒。
だからここでも待っていてくれるけど、今だけはその優しさはいらなかった。
裕翔にも恥ずかしくて言えない。
中「どうしたの？」
涼「ぃや、……その…」
中「ん？」
俺は入れなくてもいいから先に行ってほしいのに……白状しなくちゃいけないじゃん。
涼「…か、……から……」
中「え？」
涼「……からだ、を……みられたく、ない……」
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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