うそつき＿3 ページ3
涼介side
お昼も過ぎ、俺は教室の掃除をしていた。
先生がいないのをいいことに箒を刀か何かと勘違いしている人たちは裕翔に廊下に出されてここは平和。
中「怪我でもしたらどうすんの」
涼「ほんとねー、保健室が大変になっちゃう」
中「そうじゃなくて、やまのことだよ」
涼「うん？ｺﾎｯ……」
中「あ、そこは俺がやるからやまはこっちに来て」
皆雑なんだよ、角に埃が溜まってる。
裕翔もそういうとこ見逃すから困ったもんだ。
一旦始めると徹底的に綺麗にしたくなる俺。
集中していたら肩を叩かれて。ん？…と振り向くと、裕翔がごみ袋を持って立っていた。
あぁ、それ運ぶのね………受け取ろうとすると「付いてきてくれるだけでいいから」って。……俺の役目とは？
涼「持つよっ」
ふんっ、奪ってやったもんね！
小さいからってなめんなよ…！
中「放課後は侑ちゃんのお迎え行くんでしょ？」
涼「うん」
中「俺も行きたい！」
涼「裕翔はダメでしょ。知ってるんだから、サボらせないよ」
侑李は可愛いからね。裕翔も会いたいんだろう。
けど、だめ。
裕翔にはお仕事があるんだから。
可哀想だから……今度の休みに侑李を連れて遊びに行ってあげようかな？
そんなことを思いながら歩いていると………
「どいてどいてどいてー！」
前から水槽を持った男子が叫びながら走ってきた。
涼「ぇっ、……ぅあっ！」
ﾄﾞﾝｯ……ﾊﾞｼｬｯ…
涼「…っ………」
中「やまっ！」
一面に広がる冷たい水。
まるで雨でも降っているかのように頭上からもポタポタ……
避けきれなかった俺はその男子とぶつかり、廊下に倒れ頭から水を被ってしまっていた。
中「立てるっ？早く拭かないと風邪引いちゃう」
鈍い俺に代わり、素早く判断して動いてくれる裕翔。
起き上がらせてくれるだけでいいのに……そんな風に抱えられたら裕翔まで濡れちゃうよ？
涼「ん、ぅん……」
走ってきた男子は何を急いでいたのか分からないけど…………その後に先生から怒られ、裕翔からもなにやらあったらしい。
怪我はしていないものの、保健室を利用することになったのは俺だった。
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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