泡沫＿5 ページ12
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……こんなことをしてしまうくらい思い詰めていたなんて………
相談してほしかった……頼ってほしかった。
………涼介は苦手だもんね。
気付いてあげられなかった俺の責任だ。
止血をして包帯を巻く。
幸い傷はそこまで深いものではなかった。
その間、涼介はされるがまま。
………意識が残ったままでは、また何をするか……
他のことなんてどうでもいい……ずっと涼介の側にいよう。
慧「涼ちゃん、喉乾いてない…？」
お薬を飲んで落ち着いて眠ってくれたら少しは安心できるけど、それは無理そうだ。
重そうな荷物、下ろしてあげたいよ……
………今まで俺は子供たちに我慢を強いたつもりは無かった。
違ったのかな…………………
何でも一人で解決できる子、してしまう子もいるだろうけど……人に頼ることは悪くないし、強さや弱さはそこで決まるものじゃないと俺は思っていて。
一人じゃないんだよ、と伝えてきたつもりだったけど………伝わっていなかったんだね。
ごめんね…………
「……慧っ！」
はっ、いけない…………
今は反省していい時間ではない。
涼介に呼ばれ…………るわけないな、あれ？
じゃあ、今俺を呼んだのは…………
大「慧」
慧「っ………ほぇ、大ちゃん…？」
玄関へ繋がる廊下に顔を出すと、季節に似合わず額に汗をかいた大貴が立っていて。
そういえば………電話、繋がったままだった。
大貴は一部始終を聞いていて、心配して帰ってきたんだ。
大「怪我してるって？」
慧「外に出たとき、かな…」
いくら聞こえてしまっていて予測されていたとしても……大貴のためか、自分のショックを和らげるためか………正直には言えなかった。
大「…………大丈夫か…？」
慧「ソファにいる。なかなか眠れないみたい…」
大「………」
その目は天井に向かっているけれど、実際に写っているのは違ったものなのだろう。
孤独の中にいるのは間違いなく、目を瞑ると完全に世から切り離されてしまうのかもしれない。
大「涼介さ、昨日……いらないものがあるって言ってたんだ。だけど、捨てる場所が無いって」
慧「いらないもの……」
大「その時は分からなかったけど…もしかしたらと思って………」
………ねぇ、それって……………
違うよね…？……これは当たらないでほしい……
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Rio(プロフ) - 主様のお話大好きです！9のパスワードを教えて頂きたいです🥲 (2022年9月2日 7時) (
レス) id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - Mizmizingさん» お返事遅くなりましたm(_ _)mご愛読ありがとうございます！現在たくさんの リクエストを頂いているため、順番になってしまいますがよろしいでしょうか…？ (2021年12月5日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
Mizmizing(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いています。リクエストですが、看病をするしっかり者な一面も見てみたいです！慧が動けなくなる位体調を崩した時に普段の恩返しとして働く家族想いなお話が読みたいです。 (2021年11月30日 11時) (レス) id: c4e35f8ccc (このIDを非表示/違反報告)
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