末っ子＿2 ページ8
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大「ただいm「ただいま〜。」
慧「あー疲れたぁ」
家の中は涼しいね〜、なんて……リビングへ行くなら荷物を持ってけっての！
大「慧、まだ終わりじゃねぇぞ」
慧「えぇー、お家に帰るまでが遠足でしょ？」
大「片付けるまでが買い物だ」
ウザさMAX…………こうなったら……
大「涼介、手伝って」
涼「…………」
大「おーい、……涼介？」
微動だにせず、ぼーっと壁を見つめる涼介。
口開きっぱなしだぞ。
………お前ら、どんだけだよ。
大「おーーーい！涼介」
涼「っ………なに？」
大「手伝い」
時間あるんだし、みんなで作るってのもいいじゃん？
俺はこう見えても料理は苦手分野。
毎日デリバリーでいいならそうしたいレベル。
だけど、家族の健康を考えるとそれではいかん！！
涼「…なにをするの…？」
大「危ないから火は使わなくていい。こっちで混ぜといて」
こねこね……簡単な作業だから平気だろ？
……って！あぶなっ………またボーッとして、色々落としそうになっている。
大「涼介、しっかりやれ」
涼「………ん…」
…………空返事。あのなぁ…………
この状況を感じ取った保育園の侑李があっちで泣き出したらどうするんだ。
俺だけ“侑李がいなくても平気なんだ”じゃねぇーの！ったく………
大「もういいから座ってろ」
涼「……ん………………ぁっ……」
大「っ！……っぶねぇ。だから、ボーッとしてんじゃ…………涼介……？」
涼「んっ、ｯ……………」
俺の腕に凭れたまま眉間に皺を寄せて…………貧血じゃんか。
慧と同じ理由で上の空なのだと思い込んでた。
大「大丈夫か？体調がよくないなら言えよ」
涼「…………っ…………ぅぅ…」
大「？………おいおい、泣くな。悪かったよ冷たい言い方して」
急に子供のように泣き出して焦る。
…………ん？……子供……？
涼「っ……だいちゃ…の……邪魔して、ごめんなさい………」
大「涼介、ちょっと離れて」
涼「っ…ぃやっ…………きらいに、なったの……？」
大「そうじゃなくて……」
明らかにこれは……………慧っ……おい慧！気付けよ馬鹿！……あ、こっち見た。
慧「ん？」
大「涼介、お前にやる」
慧「へ？」
涼「だいちゃん、りょうのこと嫌いなんだっ…」
慧「あらあら……？」
やっと気付いたか、この異常事態に。
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