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優れた少年 1 ページ39

夏油side



ー私と一緒に最強にならないか?ー




そんな言葉が自分から出るなんて思わなかった。
だからこそ、目の前の男がポカーンとした顔をしているのが、身に染みてよく分かった。





「は?おま、何言ってんの?」





(いや、私の方が教えてほしいんだけども。)






しかし、それをお首にも出さず続ける。





(なるようになれってね。)





「うん?言葉のままだよ。私と一緒に最強にならないか?って言ったんだけども。」





「だから、なんでそんな事言ったんだよ!!」




ー俺は!!!!一人(独り)で最強じゃねぇと…!!





そう叫ぶ悟の顔は、何故だか泣きそうで、苦しそうだった。





(あぁ、なんだ。簡単なことじゃないか。)






不意に、ストンと何かが腑に落ちた。




(私は、君のことを理解してあげたかったんだ。)






「簡単なことさ。私は君と対等な友人になりたいからね。







…………だって、独りは寂しいだろう?」



 


そう言うと何故か驚いたような顔をして黙り込む悟。





(失敗した…のかな?)





そう思うほど長い間黙っていた悟。

突如、その沈黙を破ったのは彼の微かな笑い声だった。





「ククク、なんでお前も同じこと言うんだよ。」





「うん?」





一瞬、懐かしそうな顔をした悟。しかし、すぐにいつもの悪いことを企む顔になる。





「偉そうな口叩いといて、俺に置いてかれるなよ?」




パシッと軽快な音を立てて、自分が差し出していた手に重さが加わる。





「はははは、安心してくれ。そっちこそ追い越されないようにしてくれよ?」





「生意気な奴。」





そして、顔を見合わせて笑う。





しかし突如感じた呪力に身構える。






「助けてくれ!!」






それは�ナニカ�に抱えられた、行方不明の一人、一ノ瀬亮太だった。

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Chai(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえると嬉しいです! (2021年4月26日 17時) (レス) id: dd818a607a (このIDを非表示/違反報告)
Chai(プロフ) - もっっっちさん» ありがとうございます。更新頑張ります… (2021年4月26日 17時) (レス) id: dd818a607a (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 控えめに言ってこの作品大好きです (2021年4月20日 20時) (レス) id: 5d40a22327 (このIDを非表示/違反報告)
もっっっち - うわぁぁぁめっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2021年4月19日 23時) (レス) id: 719e5dac86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - わああ!!!ありがとうございました!!!とっても続きが気になります、、更新これからも頑張ってください! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 17d04197cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chai | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月20日 18時

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