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アップと基本的な練習が終わり、木兎さんが給水を告げた。

雀田さんからドリンクとタオルを貰う。
木兎さんに「今日サーブ良いですね」と声をかけると
嬉しそうに「分かる!?俺もそう思う!」と首をブンブンとふる。いや、首取れますって。

あと少しで休憩終わりという所で、横でドリンクを飲んでいた1年が「え」と声を上げる。

えっと、穴堀くんだっけ。同じセッターだったよな。
その視線の先を辿ると女バレの方。

あちらも休憩中のはずだが、コートには金目と、ネットを挟んでAとさっきのあんちゃんと呼ばれていた1年生。

『さく!いいよ!』

「はいはい」

その声を合図に脇に立っていた碧波さんがボールをAへ投げる

ボールの下に潜り込んだAはセットアップのモーションに入る。
あ、Aのトスだ。久しぶりだなぁ。

少し早い段階で助走に入る1年。
セッター正面、少し長めの速いトス。

『っ…と!』

次の瞬間には金目の真横にボールがバウンドした。

Bクイック、速攻だ。

『ナイスキ〜』

「先輩もナイストスです」

「うわぁぁ!腹立つ!次取るからもう1本!!」

「こーら、もうすぐ休憩終わりだよ?」

碧波さんの微笑みの威圧にしょんぼりとドリンクを取りに行く3人。
なんか、木兎さんを見てるみたいだ。

「なー!あかーし、俺らも打っちゃう!?」

「何言ってんですか、こっちももう休憩終わりますからね」

「えぇ〜」

なんて会話をしてると横の穴堀くんが「あの!」と声をかけてくる。

「あの人、セッターなんですか?」

「A?おう!」

横の木兎さんが自慢気に頷く

「さっきのすごいっすね!だいぶ身長低めだし、ずっとリベロだと思ってました」

「んー、小学校の時はリベロしてた時期もあったんだけどな!ああ見えて、アイツめっちゃ飛ぶんだぞ!!」

「えっ、そうなんすか!?」

「おう!まあ俺の妹だしな!!」

「木兎さん、それあんま理由になってません」

確かにセッターと言えども身長155cmは小さすぎる。
それでもセッターの資質は誰よりも持っていると思う。
クラスではおちゃらけながらも周りのことをよく見ていて、小さな変化にもよく気付く。
木兎さんと同じく盛り上げるのが得意。
それに、女バレで”ボクト”と言えば結構有名だ。


ふと、去年のAとの会話を思い出した。






”何よりさ、自分の上げたトスで相手チームを出し抜けた時って”

”うん、最高に気持ちいい”

”そう!赤葦さすが!分かってる〜!”

部活後、自主練→←放課後、部活



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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治   
作品ジャンル:恋愛
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます!本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます! (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみーさん | 作成日時:2019年8月20日 12時

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