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「…さん」
『…ん、』
「Aさん！」
『ハイ！』
誰かに名前を呼ばれ、目を覚ました。
まだ起きたばかりで意識がはっきりしない中声の方を見れば千冬がいる。
あ、そっか。
昨日千冬と一緒に寝たんだ…ってちょっと言い方辞めよう。
「何時まで寝る気ですか？もう10時っすけど…」
『え？！10時？！』
「…？はい」
『うそ！遅刻だ！』
千冬に言われて時計を見れば10時になるところ。
ましてや今日は火曜日。
バリバリに仕事がある。
出勤時間は9時なのにまだ家にいるって…それに連絡もしてないわけで。
今まで寝坊とかなかったからめちゃくちゃ焦る。
『千冬！そこの服とって！』
「え、これっすか？」
『そうそう…って違う！なんで会社にワンピース着てくの！』
「すんません間違えました！」
何故か最初ハンガーにかけてあった白色のワンピースを私に渡してくる千冬。
思わずそうツッコめば次はちゃんとスーツを持ってきてくれた。
うーん、わざと？
15分後。
全ての準備を終え急いで部屋を出る。
今日千冬はなにもない日らしくて、バイクで送ってってくれる、と言ってくれる。
一刻も早く会社に着きたい私はお願いする事にした。
「ちゃんと捕まっててください」
『…うん！お願いします！』
「…ッス」
千冬に言われたとうりしっかりと千冬に捕まればそう素っ気なく返事をする。
最初は不思議に思ったけど、顔の方を見てみれば赤く染まっているのが後ろからでもわかる。
うーん、照れたのか。
かわいいやつじゃないか。
いじってやろうと思ったけど流石に送ってってもらう立場だからそれはやめておいた。
・
・
数十分後。
だいぶ飛ばしてくれたからかいつもより何倍も早く会社に到着した。
それでも遅刻しているのは事実。
『ごめんね！ありがと！』
「また帰り言ってください、迎え行きます」
『うーん、気が向いたらお願いする！』
しっかりお礼もできないまま、そうとだけ言って建物の中へ向かって走る。
帰りは迎え頼まないでお礼にケーキでも買っていってあげようかな、なんて思いながらただ走った。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
