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『ほんっとにさぁ、なんで私ばっかりこんな好きなの?!』

竜「あのヤク中もキモいくらいAの事好きだろ」

『好きじゃないもん!私だけだもん…』

竜「あー、はいはい」

蘭「待ってAちゃん可愛い抱いていい?」

竜「ダメに決まってんだろ」




灰谷家に着けば、もちろん蘭ちゃんもいて3人で宅飲み。


ついつい飲みすぎてしまった私の気分は舞い上がっていた。

そのため、2人から春ちゃんの話を振られれば馬鹿正直に答えていた。



なんて、浮気されてるなんて私が惨めすぎて言えないけど。

酔っていてもそれだけは絶対に言えない、そう確信している。





さっきから私のことを可愛い可愛い言って離さない蘭ちゃんを、竜胆はなぜか必死に止めていた。



…あーあ、なんならもう抱いてくれ。

春ちゃんだって他の人とヤ ったんだしいいじゃん。


なんて若干ヤケクソになりながら私を抱く蘭ちゃんの首に手を回した。




『蘭ちゃんいーよ』

蘭「んー?抱いてほしい?」

『うん』

蘭「うん、じゃないでしょ。俺のが欲しいって言ってみ?」

『蘭ちゃんのが欲し…』

竜「馬鹿A。兄貴も1回離れろ」




禁断の台詞を言い終わる前に私の口を手で押さえる竜胆。

何で止めるの、つまらないなぁ。


無理矢理私と蘭ちゃんと引き離す竜胆はやっぱり呆れた顔。

一方の蘭ちゃんは“あー、もうちょっとでぶち犯してたわ”なんて残念そうに笑ってた。





竜「まじ、なんかあっただろ」

『んー…』

竜「今日のAマジおかしい」

『…普通だよ』




私は竜胆の質問の対してそう答えてから残っていたお酒を一気飲み口に運ぶ。

あー、気分悪い。



ここで浮気された、って言ったらすっきりするんだろうか。

きっと2人のことだから春ちゃんに問い詰めて、解決してくれるんだろうけど。


だけど…きっとそうじゃないんだよね。






『りんどー…』

「どうした」

『ねむい…』

「帰るか?」

『帰らない…此処で寝る』





家に帰ったら、1人の空間で虚しい思いをするだけだから。

そう思って私は隣に座っていた竜胆の肩にぽすっと頭を乗っけて目を閉じた。



なんだかふわふわする。

このまま何もかも夢で終わったらいいのに。

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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ!!作者様天才すぎる!!! (11月27日 23時) (レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか!?愛してるって!!え、カッコ良過ぎるんだけど!?竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます!最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい? (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みや | 作成日時:2021年11月16日 19時

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