ソウヤ ページ42
ソ「Aちゃんほんとに下手くそ…」
『うるせー必死にやってんだぞこっちは…!』
東卍の集会があった。
マイキーに来てもいいよと言われていたので、久しぶりに参加させてもらっていた。
後ろの方で皆が声をあげて何かを叫んでいるのを見ているけど、青春してるなあという感想くらいしか湧かない。
ドラケンが一層大きい声で終了の合図をかけると皆散り散りに帰っていく。
姐さんお疲れ様です!なんて声をかけてくれる隊員の子もいる。
別にいいけど姐さんはやめてほしいかも。
ソ「あ、Aちゃん」
『やっほソウヤ』
待ってたよ、とソウヤを引っ張って神社の階段を下りる。
どこに?と何も聞かされていないソウヤが戸惑っている。
『ちょっと付き合ってほしいんだ』
ソ「何に?」
『ゲーセン!』
ソ「え?」
そしてしばらくソウヤのバイクに揺られてやってきたのは近くのゲームセンター。
なぜこんなところに来たのか、理由は単純。
『私のこと下手くそなんて煽りやがった武道をぶっ飛ばすためだよ…!!』
ソ「…つまり特訓ね」
短気だなあとぼやきつつも付き合ってくれるソウヤはやっぱりお人好しだ。
他のやつに頼んでたら容赦なくボコられ煽られていただろう。
ソ「…で、ここで下ボタン連打すると…」
『うお!?なんか連携出た!』
ソ「隠しコマンド的なやつだよ。スマイリーがこのゲーム台好きだから俺割と詳しいんだ」
『やっぱソウヤにきてもらって大正解だった』
ありがと、とワンゲームで満足して椅子から立ち上がった。
ソウヤはもういいの?と聞いてきたけど、私は物覚えはそれなりに良い方なので教えてもらったことは全部覚えた。
あとは実戦だけだ。
『ありがとねくだらないことに付き合ってもらって』
ソ「くだらないことの自覚あったんだ…」
『お礼何がいい?遠慮しなくていいよ』
ソウヤはお礼なんて、と手を振る。
ここで何を言ってもこれがほしいとか言ってくれなそう。
また別の日にお菓子でもあげよ。
そう思ったとき、強く風が吹いた。
私の肩か、それより下ほどの長さの髪とスカートがたなびく。
ソ「あっ…っ、て、Aちゃん、それ」
『?どれ?』
一瞬ぱっと目を隠したソウヤが若干険しい顔で私の顔あたりを指指す。
そっと私の耳に触れ、「それ」の指す意味が分かった。
ソ「…ピアスなんて開けてたっけ?」
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つか(プロフ) - あまねさん» 二次創作でくらいは幸せであってほしいので…ほのぼの大好きなんです… (2021年8月21日 13時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ほのぼのすぎて涙が、、、笑 (2021年8月21日 11時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - つかさん» ほんとですううう!!!!是非またストーリーが思いついたらあっくんのお話お願いします…!笑 (2021年8月5日 3時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - なたきちさん» うわーーー!!!ほんとですか!!こちらこそ、めちゃくちゃ嬉しいです!!!あっくんはいつか…いつか…と思っていたので!!これからもよろしくお願いします!!! (2021年8月4日 0時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - はじめまして!いつも楽しませて頂いてます…!密かにあっくんのお話来るの待っていたので今回の更新めちゃくちゃ嬉しかったです…!笑。これからも作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年8月4日 0時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つか | 作成日時:2021年7月8日 15時