花屋のお兄さん (ページ7)

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第6話現代の彼ページ7

花垣side

＿遡ること数時間前＿

本来なら死ぬ筈だった橘の弟であるナオトを助けることが出来た俺は

橘を救う為に2日間程ナオトによって半強制的に東京卍會についての知識を頭に詰め込んだ

沢山の資料を眺めていると少し日に焼けた1枚の新聞記事が目に入った

＿7月9日14:40頃〇〇公園前の交差点で横断歩道を渡っていた歩行者の少女に普通乗用車が衝突し、運転手していた男と歩道を渡っていた少女(5歳)は軽傷、少女を庇った男性(25歳)は頭を強く打ち現場での死亡が確認されました、なお運転手の男は錯乱状態になっており警察は＿

それは交通事故の記事だった

資料のほとんどは東京卍會による暴力事件や傷害事件

その中に交通事故の記事があることに違和感を感じた

手違いで別の資料が混ざったのかな？

そう思った俺はナオトに話しかけた

花垣「ナオト、この新聞って今回の件に東京卍會と関係なくないか？」

俺の質問にナオトは首を横に振るとある写真を取り出した

花垣「え………

ｳｯ」

そこに写っていたのは

頭から血を流し倒れている男性

着けているエプロンには大量に血が着いている上に所々破れており事故の悲惨さを彷彿とさせる

その男性に俺は見覚えがあった

＿ここ俺の店の敷地内なんだけど？＿

＿タケミチ君？どしたー？＿

＿またおいで、俺ずっとここにいるからさ＿

＿あぁ、俺って本当に馬鹿だよな＿

花垣「唯月君…？」