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「アラン、さっきの女性はいる?」
「いや…姿が見えない…。」
「そんな…お仕事おわってしまったんでしょうか…?」
店先で3人揃ってこそこそしていると、店の奥から出てきた1人の男性に声をかけられてしまった。
「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」
「あ、すみません…花を探しに来たんじゃなくて…。」
タケルがしまった、と思いながらその男性と話をしていると…。
「あら?店長、お客さまですか?」
「あぁ、花野さん。それが、探し人らしくてね。」
「タケル……彼女だ…。やはり私はおかしくなってしまったのかもしれない…何もしていないのに、彼女から目が離せないのだ…。」
痺れて動けないアラン、興味津々のカノン、アランと女性を交互にせわしなく見るタケル。そこになんのことだかよくわかっていない、花屋の店長と問題の女性。
店先はややカオスであるが、とりあえずアランをどうにかしなければならない。
「ほら、アラン、ちゃんと彼女に挨拶しないと!」
「え、ぁ…わかった。」
花野と呼ばれていた女性は、微笑みながらも首を傾げている。
「えっと、いらっしゃいませ。探し人…ということでしたが、どなたをお探しで?」
「私が探していたのはお前だ。」
アランの発言に花野は「私ですか…?」と目を見開いた。タケルはすかさず耳打ちをする。
「アラン!気になってる女の人に『お前』はダメだって…!」
「そうなのか…。」
「私にどのようなご用でしょうか??」
「私はお前…いや、あなたに恋とやらをしたらしい。」
「アラン様…ド直球すぎませんか…!?」
「仕方ないよカノンちゃん…まずい方向にいかないように見守っていよう…。」
当事者をよそにハラハラしているタケルとカノン。しかしアランはそんなことには全く気づいていない。
「先ほど知ったのだが…一目惚れと言うらしい。」
「それで…もう一度会いにいらした、と…?」
アランは「あぁ。」と頷いて、花野を見つめる。
「ごめんなさい…初対面の方に、というより男性にそんなふうに言われるのが初めてで…どうして良いやら…。」
「そうか…。すまなかった。」
アランは花野の表情を見て、自分が彼女を困らせていることを悟り、店を後にしようとした。しかし。
「あ、ごめんなさい!嫌じゃないんです!ただ、その、戸惑っているだけで…!」
「…タケル、カノン。こんな時私はどうすればいい?」
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時