異変 〜おそ松目線〜 ページ3
ある初夏の頃、少し暑くなってきたため扇風機を出した。
「あー涼しい…扇風機って最高。」
トド松が扇風機を占拠していた。
俺やトド松、チョロ松が喧嘩をする。カラ松がそれを止めていた。…でも、目の端にいる紫色と黄色の影。そいつらはなにもしなかった。否、別に扇風機をとってどうぞ〜って感じだった。自己嫌悪に陥りやすい一松。ポジティプだが哲学的な十四松。そこの二人はよく分からない思考を持っていた。
いつもなら放置しておくのが普通なのだが、今日はふと気になったため扇風機争奪戦は諦めて聞いてみたのである。
「いつからお前らって変わったっけ…?」
それを聞くと二人は硬直した。何か聞いては行けないことを聞いたのだろうか。しばらくすると返事が帰ってきた。
「覚えてない/っす!!」
俺は覚えている。高校一年はこんなことをしたり…昔の事がどんどん思い出していく。馬鹿って言われるのは癪だが事実上俺は馬鹿だ。悲しいが馬鹿なのだ。テストがオール10点は本気でやばい。でも、そんな俺でも覚えているのだ。頭がさほど悪くない二人は(今はどうか知らない)覚えていると思った。ある仮説が俺は立った。考えたくないが“いじめ”では無いかと思った。それなら言いたくないのも当然だ。
「……いじめ?」
俺は声に出して聞いた。二人からの返事はないが固まっている。図星なのだろう。だがそれが本当ならばそいつを殴りに行きたくなるのである。兄弟だから。それか自分は兄弟より劣っている〜…なんて事でも考えているのだろうか。お兄ちゃんの勘は強いんだぞ。チョロ松やトッティからもらった称号なんだぞ。っと胸を張りたくなったが全部脳内の事なのでいきなり胸を張ったら頭可笑しい奴としか見られなくなる。それはお兄ちゃん悲しいです。
その日の夜俺は目が覚めたので少し水を飲みにいこうとしたら…すすり声が聞こえる。二人の声。声を押し殺して泣いている。少しだけ声に出ていたため気付いた。俺は右を見る。布団が不規則に動く一番端。左をみると同様に一番左が泣いているようだ。その二人は一松と十四松。俺は起こすことにした__
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作成日時:2017年5月27日 23時