復讐屋の制服 ページ6
「変じゃ、ないですかぁ…？」
「ええ、大丈夫よ。似合っているわ」
半袖で、黒いミニワンピ。黒い靴下に茶色のブーツ。名前は私知らないけど、黒いふんわりとした帽子。
今の私は、ほとんど黒だらけの格好。
プロキシさんは、そんな私を見て優しそうに微笑み言ってくれる。
あの後どこに連れて行かれたか、っていうと…
…ただの服屋だった。
なんか復讐屋って、細かくは決まってないけど、黒い服が制服みたいなものらしい。
で、私の私服は黒くなかったから、プロキシさんと買いに行って…
復讐屋に帰ってきて、最初の部屋とも物音がした部屋とも違う、少し狭めで、鏡とクローゼット…そのくらいのものしかない部屋で着替えた…
ってとこかな…？
買いに行ったと言っても、プロキシさんがほぼ服を選んでくれて、私ほとんど見てるだけだったけど…。
「最後にこれね。復讐屋の証」
プロキシさんは私にゆっくり近付き、帽子に何かをつけてくれた。
「…？」
「ほら、見てみて」
私の手を引き、鏡の前に連れていってくれる。
「…あ…」
…羽飾りだ。
鏡に映った私の帽子に、プロキシさんやエージェントさんとお揃いの羽飾りがついていた。
「ん、えへへ…」
お揃いが嬉しくなって、つい笑ってしまう。
「…あぁ、その髪」
「…っ…」
…鏡の中のプロキシさんが
「仕事の邪魔になるといけないから…」
鏡の中の私の髪に触れようと…してる。
「出来れば切るか結ぶかしてくれると」
「ひっ…、やめてください！」
「…嬉し…い、わ…？」
とっさに自分の髪を抑え、大声でプロキシさんを拒絶してしまった
「お嬢ちゃん…？」と、リヴェと呼ぶ事も忘れてプロキシさんが驚いている。
あ…
「ご、ごめんなさっ…。でも切れないです、む、結ぶのも…嫌です…。ごめんなさい…」
下を向き、黒い床と自分の足先を見る。そのまま、拒絶してしまった事、この髪を切りも結びも出来ない事を謝る。…ごめんなさい……
プロキシさんがどんな顔してるか分からない…
…一瞬だけ顔をあげ、鏡に映ったプロキシさんの顔を見ようとすると
「なら、これでいいかしら？」
ちらっと見えたプロキシさんの顔は、怒ったり悲しんでる顔じゃなかった。
横を見て、鏡ではなく隣に居るプロキシさん自身を見ても、鏡の中のプロキシさんと表情は変わらず、微笑んでいた。
「…これ、は…」
ふと、また鏡の中の自分に目を移すと…
首もとにはブーツと同じ色…暗い茶色のストールが巻かれていた。
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緑 - 紅楓さん» そう言ってもらえるととても有難いです！コメントありがとうございます、これからも頑張りますねっ (2020年5月12日 16時) (
レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです！作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね！ (2020年5月12日 9時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 緑さん» いえいえ、コメント欄に大変失礼いたしました。 (2019年11月4日 22時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - 二次創作を書いていたつもりはないので今もフラグを立てていますが、何かあればまたコメントしてくれると有難いです、ゆりりんさんもわざわざコメントありがとうございますっ (2019年11月4日 16時) (レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 緑さん» こちらオリジナルで大丈夫ですよ…？ (2019年11月4日 2時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 緑 | 作成日時：2018年9月2日 18時
