プロローグ ページ1
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「見て！Knightsが新曲出すって！」
「まじ！？絶対大型ライブするよこれ〜！」
「はぁ…Knightsカッコイイ…」
とある肌寒い夜の日。
ここは東京でも有名な特別区の一角。街中を歩く女子は普段より色めき立ち、スマホ片手に音楽をならしては甲高い声を上げる。
今日は、一斉を風靡した【Knights】の新曲予定公開日。短いPVを見た者は、次々にほう…と息を吐き出す。
それ程、Knightsというユニットは人気だった。
「んっ…、すみません」
「あ、ごめんなさい」
深く被った帽子とマスクを付けた少年が、ぶつかった女性相手に軽い謝罪を述べながら立ち去る。
その 女性は、驚いた顔をして固まった
「……超いい声…」
っと、呟いて後ろ髪を引かれながらも、また手元のスマホに目を写したのだった。
「あ〜…リッツが騒ぐから遅くなっちゃったな〜…」
先程の男は、人気のない住宅街に突入してから、唇を空気に晒して呟く。
吐いた息、呟く声、そして溢れる雰囲気。全てに色気を充満させた男………
この男こそが、今をときめく騎士王と名高い「月永レオ」だ。
ぐったりした様子で、空を見上げるレオ。
「(お腹空いた…。ん〜…でも、自炊面倒臭い…。ルカたんがいたら癒されるんだけどなぁ…)」
2年前から実家を抜け出し一人暮らしを初めたレオは、ろくに自炊も出来ないためいつも偏食ばかりしていた。
そのため、疲れは募るばかりでその上忙しいのでそんな暇は取れなかった。
「(誰か雇ったほうがいいのか〜？…でも自分の敷地内に知らない誰かいれる上に作らせるのはいやだなぁ…)」
このままでは口うるさいユニット仲間に勘づかれて指導を受ける…と考えていた時、ふと公園のブランコに誰か座っているのが見えた。
「……誰だ…？」
意識を覚醒させ、ｷｺｷｺ…と小さく揺れるブランコ。数秒立ち止まった末、レオはゆっくり近づいていった。
そして、驚く。
そこに座っていたのは、フリフリのレースがかかった可愛い黒のスカートと、緑のリボンのついた制服を着た女子高校生がいたのだ。
女子高校生は、音に反応してからゆっくり顔を上げる。
そこで、レオは気づいた。
「(まって今、…俺、マスク外してた)」
この御世代、マスクを外すだけでも割とバレるほど顔は知れ渡っている。冷や汗を流すレオに、女子高校生はぽつりと言った。
『…………だれ？』
「…は？」
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か - 面白 (2020年2月6日 13時) (
レス) id: 09898d8fcd (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります｢タバコを吸った。女子高生を拾った｣って言うタイトルの小説あるんですかとても気になります！にた名前の｢ヒゲを剃る。そして女子高生を拾う｣って言うタイトルの小説なら読んだことあるのでその小説がとても気になりました！ (2019年11月12日 12時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2019年11月10日 16時
