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22話 ページ24

「初めまして、尾崎紅葉さん。」

「そなたが例の天久さんとやらかえ?」

形式上の挨拶を終えたあと、
そっと扉が閉まった。




「ふぅ、お久しぶり!姐さん。
此処まで来たら盗聴器はないよね?」

「久しいのう、Aよ。
無論、此処にはあるまい。」

此処は姐さんの執務室。


「そういや、こないだはありがとね!」

非常に助かったよー!!

「こないだ?はて、何の事かえ?」

姐さんったら、
知らないふりはよろしくないですよ?

「太宰さんからの電話、
嘘ついて頂き助かりました。」

「嗚呼、あれ位容易い事じゃ」


助けてと言ってないのに、
助けて下さる所好きです姐さん。


「それでね、姐さん。
太宰さんの事なんだけどね…………」

私がポートマフィアに居た時代から
姐さんにはお世話になっている。

姐さんしか知らない事はかなり多い。

歳上だし、しっかりしているし、美人だし!
頼れる要素が満載なので何時も頼ってます。


「奴は遂にお主に惚れたのかえ?」

「そうなんだけど、どうしよう……






素直に喜べないよ。」

だって私、彼の事が嫌いっていう
設定になっているのだもの。

「お主が奴を嫌っていたのも本当じゃが、
お主が奴を前から好いていたのも
事実じゃろう?
なら気にする事は何もあるまい。」

そうだけど…………


普通信じられるかな?

自分の初恋の人が、
7年前から自分の事を好いてくれていて
自分が初恋の相手であるなんて。



どう考えても可笑しいよね。
偶然にしては出来すぎている、なんて
太宰さんは思うんじゃないかな。






そりゃそうだよね、
だって………………









流石に、幼い娘が自分の事を好いてるが為
親に捨てられたフリをしてでも近くに
居ようとしていた、なんて考える筈
が無いもんね。




真逆太宰さんが森鴎外に面倒を
見られる事になり後にポートマフィアに
入るなんて想像もしてなかったんだけどね。


好きな人が死にたがっているのを
止められなくて辛かった。

でも、それ以上に
冷たい目で人を見て残酷に殺す
指示を出している彼を見たくなかった。

そんな場所で近くに居たくなかった。

見るに堪えなかった。




だから脱走を提案したのに彼は…………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうもこんにちわ。
更新し損ねる日も出てくるかと
思いますがどうかご了承を…………

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ゆーき(プロフ) - りんさん» またコメントして下さり本当にありがとうございます!!また思い付き次第書いていきたいと思います◎ (2020年1月20日 16時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - 雑草と花さん» ありがとうございます!ごちゃごちゃした話だったので面白かったか不安で……面白いと言って貰えてとても嬉しいです!! (2020年1月20日 16時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2020年1月20日 8時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです (2020年1月20日 6時) (レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - しーぶりーずさん» コメントありがとうございます!!私も「天久鷹央の推理カルテ」好きなんです!良く考えれば兄弟という点でも、キメラの話と同じですね……!全く気付いていませんでした笑笑頑張って更新していきますね〜!! (2020年1月2日 15時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーき | 作成日時:2019年12月20日 19時

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