氷が三十二粒 ページ39
それから三週間が経った(早い)
イデアとはまだ話してないし、ボクも特定の人としか話していないから友達もみるみる減っていった。
まぁ、仕方ないサ。
そして今日は、とうとう念願のマジフト大会当日である。
オヤ…アソコに居るのはラフる準備万端のラーギカナ?
ラ「あ、Aさん」
『…』
きょとんとした顔のラーギの隣に無言で佇む。
ボクだって連続傷害事件の犯人の一人ダカラネ、言葉は交わせなくても隣に居たい。
そんな気持ちを汲み取ったか、ラーギが嗤う。
ラ「シシッ、Aさん、今日までありがとうございました。
これから観客をみんなディアソムニアにブチ当てるんスよ。Aさんも見てて下さいッス」
『…』
ラ「…ハァ。ほーんと変わったッスね、アンタも」
ラーギはそう肩をすくめるが、それでも顔には勝利を確信した笑顔が浮かんでいる。
ゴメンネ、ボクだってお喋りしたいんダケド…
そんな気持ちを込めてちらりと見ると、ラーギが恐る恐るぺろりと手に持った魔法薬を舐めたところだった。
舐めるヨリ一気に飲んだ方が苦しまずに済むノニ。
ラ「うっ…な、何スかこの味!?まっっず!!」
『…(言わんこっちゃナイ)』
ラ「…でも、やんなきゃッスよね…ゴクッ…ゴクッ…うっぷ…」
オヤオヤ、ラーギクンは既に死にそうジャナイカ。
まるで空に青鯖が浮かんだかのような顔だ。滑稽ダネ。
ラ「…Aさん、今絶対失礼なこと考えてますよね??
………まぁいいッス。気を取り直して、いくッスよ。
オレの
ラーギのその言葉を合図に、完全密閉のカマクラを作って閉じこもる。
コウでもしなきゃボクまでラーギの餌食になっちゃうカラネ。
さぁ、ラーギ…レオナの夢を叶えさせてアゲテヨォ…!
ラ「さあ、ヌーの群れみたいにみんなで走れ!『
一瞬、時が止まるような感覚。
その直後に、ドドド…とまさにヌーの群れが走るような地響きがカマクラの中まで鳴り響く。
ラーギ…大成功すぎて開いた口が塞がらないヨォ…
ラ「Aさん、大成功ッス!出てきていいッスよ!
さあ、潰されちまえ!シシシッ!」
『…ククッ』
イタズラが成功した子供のような反応に思わず顔が綻ぶ。
ヤッパ高校生ダネ、キミも。
ラ「さ、レオナさんとこに戻るッスよ!Aさん!!」
『…コクッ』
レオナ、どんなカオしてクレルカナァ?
364人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユアさん - なんでやろ…マホたそに見える (7月28日 19時) (レス) @page6 id: ae68d762ff (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - かふかすかるさん» 夢主くんの喋り方は完全にマホロアにしてるからですね…!!() コメントありがとうございます! (2021年9月11日 10時) (レス) id: fee00d9c4b (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - なんかすごいマホロア感感じました! (2021年9月11日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 雨の夜さん» 優男とか通り越してもはや出来る男のクル先← スフィオン家に不幸が襲うまであと5…4…() (2021年5月10日 20時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - 何かを察した出来る男クル先← 真面目にスフィンオス家だけはバットエンドになって欲しい(真顔) (2021年5月10日 18時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぶぃ、さいん | 作成日時:2021年4月4日 15時