Affect143 大規模侵攻終幕 ページ13
Aside
一月二十日に発生した、ネイバーによる大規模侵攻。
民間人、死者ゼロ人。重症二十二名、軽症八十六名。ボーダー、死者六名(すべて通信室オペレーター)、重症四名、行方不明三十二名(全てＣ級隊員)。近界民、死者一名(近界民の手による)、捕虜一名という結果で、三門市防衛戦は終結した。
私が把握していない場所で、多くの戦いや死があった。
黒トリガー使いが本部に侵入して、オペレーターたちを殺害したということ。それを諏訪隊と風間隊、忍田さんが撃破すると、ワープ使いの女が黒トリガーだけを回収して、それを使用していた人型ネイバーを殺害したこと。迅さんが相手をしていた人型ネイバーが、捕虜として捕らえられたこと。全部、戦いが終わったあとに知ったことだった。
そしてそんな大規模侵攻の終幕には、立役者がいた。
三雲修。そして、遊真のお目付け役のレプリカだ。
三雲が敵の遠征艇にレプリカを送り込んで、そしてレプリカがその遠征艇のシステムに介入。帰還命令を強制執行させ、敵が撤退せざるを得ない状況に追い込んだのだ。帰還までの時間が僅かだったため、人型たちは何もできずに遠征艇へと帰っていったのである。
「こんにちは。玉狛支部の迅悠一です」
「同じく、玉狛支部の亜桜Aです」
大規模侵攻は、三雲とレプリカのおかげで幕を閉じた。幸い迅さんの予知した最悪の未来にはならなかったようだが、失ったものも、爪痕も大きい。私は、その責任感を感じて曇った顔をしたままの迅さんと、二人である病室に訪れていた。
「ご丁寧にどうも。三雲修の母です」
「迅さん。亜桜先輩」
「千佳ちゃん、ずっといたの？」
こちらが会釈すると、あちらも座っていたソファーから立ち上がって会釈を返した。そのソファーには千佳ちゃんが座っていて、私の問いかけに対して肯定するように頷いていた。
「……息子さん、まだ目覚めませんか？」
「ええ。でも容態は安定しているらしいわ」
今度は三雲のお母様にそう問いかけてみる。そう、この病室は三雲修の病室だ。大規模侵攻が残した大きな傷痕のうちの一つが、意識不明の重体に陥っている彼である。
「……すみません。おれが、不甲斐ないばかりに。千佳ちゃんもごめんな」
深々と、隣で迅さんが頭を下げた。
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るえら(プロフ) - うわー！！！！別サイトから一気読みしてしまった、とても面白いです！！更新ゆっくり待ってます！！！ (10月20日 14時) (
レス) @page35 id: 63d223fd88 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - 一気読みしちゃいました!!続き楽しみにしてます💗 (6月21日 22時) (レス) id: 944c15d446 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - しおむすびさん» こんにちは、コメントありがとうございます(;_;)長くなってきたにもかかわらず一気読みありがとうございます！更新止まっていてすみません;;原作の展開を見ながらゆっくり進めて参ります……！ (2022年12月13日 12時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
しおむすび(プロフ) - 一気読みして最後まで読んでしまいました…！主人公の生き様にたくさん勇気が貰えます！！更新ゆっくりと待ってます︎☺︎ (2022年12月9日 0時) (レス) id: 2152d546a1 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 紅羽さん» コメントありがとうございます！通知漏れしており気づくのが大変遅くなってしまってすみません(;_;)めちゃくちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります……！原作の展開など見ながらゆっくりです更新して参ります〜！ (2022年12月4日 12時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2021年1月3日 1時
