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最後まで愛を紡いだ後
糸が切れたようにしてくてっと寝てしまった
涼「ふふ、可愛い」
パシャッと一枚写真を撮る
これは一生の宝物にしようと心に決めて知念の頭をそっと撫でる
知「んぅ、」
たまたま寝返りを打って俺の胸にくるとそのまま手が回ってきて抱きしめられる
これ寝てんのか?と疑ったがすぅすぅと規則的な寝息が聞こえてくるから寝てるんだろう
涼「それにしてもまぁ、まさかなぁ……」
昨日知念に何となく
涼「伊野尾慧ってやつ知ってる?」
って聞いてみたらすごい怖い顔して
知「知ってるっていうか友だちだけど……何?」
もう怖いったらなんの!
僕の伊野尾感が強くて瞬時にして身を引きそうになった
でもたまにはあいつのために聞き込みをしてやるのも恩の返しだろうと粘ったんだよね
涼「どんなやつなの?」
知「なんで涼介がそんなこと聞くの?」
涼「それはまーちょっといろいろありまして…」
知「はぁ?」
このせいですっごい機嫌悪かったんだよね
涼「……やっぱりなんでもないっす、」
結局知念が怖くて何も聞けないままやめちゃったんだわ
ごめんな有岡俺はまだ力不足だったみたいだ
知「涼介が僕以外の人に興味持つとか気に入らない……」
涼「へぃ?」
つい素っ頓狂な声が出た
知「涼介は僕だけ見てればいいでしょ?そう、約束したじゃん…っ!」
あぁ、知念のその機嫌の悪さは僕の伊野尾を取らないでじゃなくて僕の涼介でしょって?
どこまで可愛いんだよ
涼「勘違いだよ知念」
知「でもいのちゃんのこと気になってるんでしょ!」
涼「俺じゃないの、言っていいのかな……ん〜、」
知「なに教えて!教えないとテレビで涼介の17の時の恥ずかしいこと言うよ」
涼「ちょっ!それは卑怯だろ!!!」
テレビという公共の電波を使って何をしようとしてるんだ?!
つか俺の17の時の恥ずかしいことって何だよ?!!
知念はやることが人と違うのがいい所でもあるけど、たまにそれが裏目に出て怖いからな!
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作者名:ponmu | 作成日時:2018年12月3日 14時