【銀魂】鉄格子に誓いのキスを【坂田銀時】

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「そろそろ君は夕食の時間だよね」

女が腕時計を確認し、
空になったティーポットを片した。


あのキズモノ集団に戻らなくてはいけない。

一気に現実に引き戻されたような感覚に気が滅入る。



「帰りたくねェ」と思わず弱音が口から溢れると
女がケラケラ笑う。


「笑うんじゃねーよ。お前はいいよなァ。
どうせテメェはこの後、お外の男とデートでも行くんだろうよ」

「うーん、残念ながら生涯ずっと独り身だ」

「冗談だろ？」


じゃじゃ馬達に囲まれた俺からすれば
十分まともな奴に見えるし

何しろ顔も悪く無く、俺にとっちゃタイプでは無いが
間違いなく清楚な美形に入るだろう。



医者という立派な肩書もありながら独り身？

珍しい。



「君の話は面白かった。君がもし悪いことして無かったら
今頃、檻の外で会えたかもなァ」

「ぶっ飛ばすぞ」

「やるか？即、懲罰房行きだぞ？」


こいつは人を煽るのが好きなんだろう。

なら、乗らねェ。

黙って医務室の外へ出る。




「バイバイ。また怪我でもして来てね囚人君」



最後の最後までハラタツなコイツ。

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